【韓国ドラマ】面白すぎてイッキ見 !超ハマる「時代劇」
韓国時代劇ドラマが熱い!今注目したいのは俳優ビョン・ウソクの魅力を堪能できる「花が咲けば、月を想い」。絶賛の声が集まる見逃せない作品。 【写真】次に見るのはこれ!超おすすめ韓国ドラマ
ドラマ「花が咲けば、月を想い」
朝鮮王朝時代、王命の名のもとに禁酒令がたびたび施行されていたのをご存じですか? といっても長くても数ヶ月というのが実のところらしいのですが、このドラマは、禁酒令が発令されて10年という朝鮮王朝架空の時代を舞台にしたラブコメ時代劇です。
ウソクが演じるのは世子(王の子供)役。といっても主演ではありません。ヘリ演じるヒロイン、ロソに片想いする二番手で、一番手となるのはユ・スンホ演じる両班(特権支配階級の家柄)の子息ヨン。超堅物の真面目人間で、持ち前の才覚を発揮して科挙に主席合格するのですが、任命されたのが監察官。要は密造酒を取り締まる側です。一方、ヒロインのロソは、落ちぶれた両班の娘で、お人好しの兄が作った莫大な借金を返済するために父秘伝の酒造りを開始。要は密造酒を作る側です。でもって、追うもの、追われるもののバトルの中からロマンスが生まれていくという展開なのですが、融通の効かないヨンと、生きるためには犯罪に手を染める覚悟も厭わないロソとの、力関係男女逆転の関係性が痛快で、実はあまり期待していなかった私も、一気見してしまった作品。
時代劇にもれなく付いてくる権力争いも、権力をほしいままにする“おぬしも悪よのう”的な単純な高官像と違い、複雑なキャラになっているところも魅せてくれます。で、ウソクですが、一見、容姿端麗、文武両道の颯爽とした世子なのだけど、宮廷をたびたび抜け出し闇酒を楽しんだりしていて、これが主演の世子なら、世を欺く仮の姿で、実は庶民の暮らしを偵察している体になるのですが、ウソク世子は違います。兄の突然の死により自分が世子となった負い目や自己嫌悪、コンプレックスをその内にいっぱい抱えていて、それにちょいちょい負けそうになって悪に迎合しそうになるわけです。そんな心の弱さや線の細さを好感度を落とさず表現できるのは、ひょっとしたらウソクだからこそなのかもしれないと、このドラマでつくづく。物語の流れとしてはヒロインのロソに惹かれていくわけですが、その後登場するカン・ミナ演じるウソク世子に一目惚れするイケメン大好きの兵曹判書(軍事を統括する大臣)の娘エジンとの絡みが最高で、底抜けに明るいエジンと心の弱さを隠しきれないウソク世子との、こちらも男女逆転していく関係性がめちゃ楽しい。「ソンジェ~」でウソクペンになった人はもちろん、時代劇好きの人もお見逃しなく。
文/山崎敦子 【山崎敦子】 旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。今年に入って、インスタ(@harurikuumi)も始動。ドラマシーンのイラスト&勝手な解説を挙げてます。