来年大河『べらぼう』新たな出演者を発表 かたせ梨乃、水野美紀、久保田紗友ら6人
横浜流星が主演
NHKは16日、俳優の横浜流星が主演を務める2025年放送の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』にかたせ梨乃、水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜が新たに出演することを発表した。久保田、小野、東野、中島は大河ドラマ初出演となる。 【写真】「韓国の女優さん」「ギャル」 NHKアナが紫ヘアに大変身した姿 作品は、18世紀半ばの江戸が舞台。江戸のメディア王として時代の寵児(ちょうじ)となった主人公の“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)を軸にした痛快エンターテインメント。このたび、新たに6人の出演者が発表された。 水野は、元花魁(おいらん)で、遊女の“光と影”を知り尽くす、老舗妓楼の女将・いねを演じる。いねもかつて花魁であったが、主人(正名僕蔵)に見初められ女将として見世の経営に携わる。四代目・瀬川とは同年代であり、いつしか花の井(小芝風花)に瀬川の名跡の“或るいわく”について語る。 今回が大河ドラマ初出演となる久保田は、当時最高級の遊女「呼出」松の井を演じる。同じく大河ドラマ初出演の小野は、「呼出」の下のランクで、自分の客を接待するための座敷を持っている中堅の遊女・うつせみを演じる。 東野演じるのは玉屋の座敷持ちの志津山。蔦重が初めて作った本「一目千本」は、吉原の店や遊女から協賛金を集めて、吉原名うての遊女たちを花に“見立てて”紹介する“限定本”。市中の本屋では売られずに、なじみの客への贈答品として「吉原に行かないと手に入らない」特別な本だが、志津山は「一目千本」の中で「葛の花」として見立てられる。 中島は吉原最下層の“河岸見世”「二文字屋」で生きる遊女・ちどりを演じる。そして、かたせは行き場のない遊女たちを抱える“河岸見世”「二文字屋」の女将・きく役。。己の欲や利益だけを考えている忘八(引手茶屋や妓楼の経営者)たちとは違い、最下層で生きる女たちに手を差し伸べようと腐心する蔦重に心を動かされる役柄だ。 出演者のコメントは以下の通り。 ○水野美紀 「歳を重ねるに連れ、『人の世の常』というものをしみじみ実感します。環境は違えど、そこには、同じ人間の営みがある。『べらぼう』の脚本を読んで、そんな事を考えました。アイデアと情熱で道を切り開いて行く蔦重の生き方には、現代を生き抜くためのヒントが詰まっている気がします。信念を持って、そのアイデアと行動力で人脈を築き、成り上がって行く魅力的な主人公を、横浜流星さんが生き生きと演じる姿が脳裏に躍動して、撮影現場で蔦重に会えるのが今から楽しみでなりません。 私は妓楼の女将を演じます。金勘定にシビアな一面が表立っていますが、この先、脚本が進んでキャラクターがさらに見えて来るのが楽しみです。香川出身の平賀源内も同じ時代を生きた人物で、登場するとしたら、それも楽しみです。エレキテルを復元した人。土用の丑の日をプロデュースした人として知られる人ですが、発明家であり人気作家でもあり芸術家でもあった人物。現代であれば映画の脚本も書きコピーライターでもありイラストレーターでもあり発明家でもある、といったところ。相当面白い人だったんじゃないでしょうか。 源内が現代に生まれ、今、香川の観光大使になっていたら、どんな風に香川を宣伝するのだろう、なんて考えてしまいます。粋で逞(たくま)しく、情に厚く、驚くようなアイデアと才能を発揮する。そんな魅力的すぎるキャラクターがたくさん登場するこの『べらぼう』を、皆様どうぞお楽しみいただけたらと思います」 ○久保田紗友 「『べらぼう』の制作発表があった時、まさか自分が携わることができるとは思ってもみなかったですし、大河ドラマ初出演ということもあり、今回携われることに驚きと嬉しさで心が躍りました。松の井は志が誰よりも高く性別問わず支持されているような妖艶さもかっこよさも持ちあわせている女性です。ナンバーワン売れっ子遊女ということで、花魁の世界を松の井の存在を通して華々しく彩られたらと思います。 一緒にお芝居をさせていただくことにまだ現実味がないと思っていた役者の皆さんと同じ空間でお芝居することができることや、横浜流星さんはじめとした錚々(そうそう)たる先輩方の背中を近くで見ながら学べることが、何よりも嬉しいです。今までご一緒させていただいた方々もいらっしゃって、またの共演が大河ドラマの現場というのは有り難く感じますし、私自身このお仕事を続けていてよかったと思う瞬間でもあります。本作は江戸っ子の底力を感じていただける作品だと思うので作品を通して皆様の活力に少しでもなれたらと思います。私自身、地元愛が強いので北海道の、幅広い年代の方にも楽しんでいただけたら嬉しいです」