米「突っ込み事故」テロ犯、トランプ氏の予想とは裏腹に米国市民だった
ドナルド・トランプ米大統領当選者が新年初日、突っ込み事故で10人が死亡した「ニューオーリンズテロ」を不法移民者犯罪だとし、強力な対応を予告した。しかし、米連邦捜査局(FBI)は、テロ犯が退役した陸軍出身で米国市民だと明らかにした。 【写真】ニューオーリンズの突っ込み事故現場 1日(現地時間)、トランプ氏はSNSに「他国から米国に流入する犯罪者が米国にいる犯罪者よりはるかに悪いと言った時、民主党と偽メディアはこれに反論したが、事実と明らかになった」と明らかにした。 また「ニューオーリンズ警察を含め、罪のない犠牲者と家族に哀悼の気持ちを伝える」として「トランプ政府は事件を調査し、回復する過程でニューオーリンズを支援するだろう」と話した。 トランプ氏は大統領任期当時、90万人余りの不法移民者を追放するなど人道主義を捨て強硬な対応を繰り広げた。今回の大統領選挙を行う中でも不法移民者を強力犯罪原因と名指し「バイデン政府の移民者犯罪」と問題視した。米国出身の犯罪者より外国から不法流入した犯罪者がさらに悪いという主張だ。 これに先立ち、同日未明、ルイジアナ州ニューオーリンズでピックアップトラック1台が新年を迎えて人々に突進し、少なくとも10人が死亡し、35人がけがした。トランプ氏の発言とは違って容疑者は米国市民のシャムスド・ディン・ジャバール氏(42)と把握された。 ジャバール容疑者は現場で警察と銃撃戦を繰り広げた末に射殺された。ジャバール容疑者は陸軍から名誉除隊した後、不動産とIT分野で働いたとCNNは伝えた。陸軍の他にも海軍に入隊して1カ月で除隊した履歴もある。FBIは、ジャバール容疑者のトラックにイスラム国(IS)の旗がかかっており、今回の攻撃はテロ行為だと明らかにした。 バイデン大統領は「この事件をテロ行為として調査している」とし「いかなる種類の暴力も正当化できず、米国社会に対するいかなる種類の攻撃も容認しない」と話した。