東京は「物価」が高く、「家」も狭いので地方への移住を検討中。小学生の子どもがいますが、地方の暮らしやすさはどうなのでしょうか?
物価が高くて経済的負担が大きい、広い敷地に家を建てて子どもとのびのび暮らしたいといった理由で、東京から地方への移住を前向きに検討する人もいることでしょう。 しかし、東京での暮らしは買い物に出掛けるにも困らない、自動車を持たずに生活できるなど利便性が高く、本当に移住するべきかどうかを悩む人もいるのではないでしょうか。 本記事では、東京と地方の物価がどのくらい違うのか、東京在住の人が家にかける年間支出について詳しく解説します。その他にも、記事内では地方に移住するメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
東京と地方の物価の違いはどのくらい?
総務省の「小売物価統計調査(構造編)」によると、東京都の平均消費者物価地域差指数が104.7で最も高いとのことです。また、東京都の次は、神奈川県の103.1でした。逆に平均消費者物価地域差指数が最も低いのは、宮崎県の96.1、次に群馬県の96.2です。 平均消費者物価地域差指数を地域別で見てみると、最も高いのは東京都区部の105.5、次に神奈川県川崎市の104.0、横浜市の103.7、相模原市の101.9と続いており、都市部の物価水準は高いことが分かっています。同様に、平均消費者物価地域差指数の低い地域は群馬県前橋市の96.1となっており、都道府県と都市の物価水準は同様の傾向です。 ■東京在住の人が家にかける年間支出 不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAYが10代から60代以上までの男女500人を対象にした「東京と地方住まいの幸福度」の調査によると、東京の人が家にかける年間の支出を100万円以下とする人が32.7%、10万円以下とする人が21.2%、150万円以上とする人が17.3%でした。 東京以外の地域に住む人の回答は、10万円以下が26.3%、30万円以下が21%、100万円以下が18.8%とのことで、家にかける年間支出が少ないことが分かるのではないでしょうか。