通行再開待たれる国道249号 年内にも通行可能の見通しへ
テレビ金沢NEWS
元日の地震や豪雨により輪島、珠洲間の複数か所で通行止めが続く国道249号。19日、国交省は年内にも通行可能となる見通しを示しました。住民からは一日も早い開通を求める声が上がっていました。
20日の輪島市町野町。 竹背 達也 記者: 「輪島市と珠洲市をつなぐこちらの国道ですが、能登半島地震から10か月以上経った今も通行止めが続いています」
奥能登の大動脈 国道249号。元日の地震では広い範囲で土砂崩れが発生し、輪島市門前町から珠洲市を結ぶ区間では、今も5か所で応急の復旧工事が進められています。
町野町の住民からはこんな声が…
住民は: 「やっぱり不便やわね。大川のあそこ通れれば一番いいけど」 「 地震前だったら30分ほどで輪島(中心部)に行けたよね」 「(今は)1時間以上かかるね」
工事区間の一つ、町野町大川浜では大規模な土砂崩れにより輪島市中心部につながる国道はふさがったまま。 そうした中、国交省は19日にこの輪島・珠洲間の国道249号全ての区間が、年内にも通行可能となる見通しを明らかにしました。 市道や県道を利用したう回路を設けるなどして最低でも1車線を確保します。
こうした中、年内の開通に向け専門家らが復旧の工法などを検討する会議が20日、開かれました。 そこで示されたのが…
国交省北陸地方整備局・谷 俊秀 さん: 「土嚢の上に道路がある車を通すという構造でしたけども、盛り土をあげるのにも時間が掛ってしまいますから、土嚢を積んでその下に作る」
一部の区間は積み上げた土嚢の上に道路を作る予定でしたが、時間と手間がかかることから土嚢は外側のみとし工事期間を短縮。他の区間についても被災状況に応じた工法を用いて年内の完了を目指します。 また、国交省は冬に向けた雪害対策についても気象台や石川県警と連携し、新たに連絡本部を設置して除雪対応の強化を図るということです。