「へんぴ」スギるのに客が絶えない『手打蕎麦 ゆい』 築130年を超える古民家で食す「地元野菜」と「十割蕎麦」
全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、千葉県大多喜町の蕎麦店『手打蕎麦 ゆい』です。 【画像ギャラリー】「野山の天せいろ」は一見普通の天ぷらなのに「画」が強い!?
味、そして空間里山に実現した理想の地へ
時の積み重ね以外に生み出すことのできない黒く光る梁、そして欄間。都会を遠く離れた里山だけに許された静寂と凛とした空気。 千葉市内で20年以上蕎麦店を営んでいた片岡政博さんが、築130年を超えるこの古民家に惚れ、『手打蕎麦ゆい』の営業を始めたのは、ひとえに自分の理想とする蕎麦を、理想の環境で打ち、そして提供したかったから。 「いいものを出せば、お客さんはくる」そう確信しての決断であったが、いやいや、ちょっとやそっとのいいものでは、客が来るとは思えない辺鄙な土地。 しかし今。『ゆい』の蕎麦をたぐりに足を運ぶ客は後を絶たない。そう。いいものを凌駕する"とんでもなくいいもの"が、この地に待っているからだ。 辛味大根せいろ 1100円 産地は北海道から鹿児島まで、その時、最上の粉を石臼自家製粉して打った十割蕎麦。地元朝採れ野菜の天ぷら。自家栽培の辛味大根。店主の理想は、いただく我々にとっても、文字通り鄙にも稀な理想の蕎麦であった。
千葉県大多喜町『手打蕎麦 ゆい』
[住所]千葉県大多喜町小田代(こただい)391 [電話]0470-85-0885 [営業時間]11時~13時半頃 [休日]水・木(不定休あり、HPで要確認) [交通]小湊鉄道養老渓谷駅から栗又の滝行きバスで小田代下車徒歩1分 [HP]https://yuisoba.com 「おとなの週末」2024年4月号はこちらから 撮影/谷内啓樹、取材/カーツさとう ※2023年12月号発売時点の情報です。