デル・ピエロ氏が、ヤマルと初めて対面した時の喜びを語る 若手スターに垣間見せた思いやりの言動は日本的?
ヤマルと記念写真も撮影
ユヴェントスOBで元イタリア代表としても活躍したレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏がラミン・ヤマルと初対面を果たしたようだ。 [動画]日本のメディアに、笑顔でインタビューを受けるデル・ピエロ氏 デル・ピエロ氏は『2024 Globe Soccer Awards』において特別な実績を残した選手に送られる「Special Career Award」を受賞し、表彰式に出席するためドバイに滞在していた。すると式の前日に、同じく新人で活躍した選手に送られる「emerging player」を受賞したヤマルと遭遇したという。 デル・ピエロ氏はその時の様子を『SKY SPORTS ITALIA』にこう語っている。 「私はこれまで彼に一度も会ったことがなかった。このような若い才能に会えて、また彼の家族と知り合えてうれしかった」 そしてこのレジェンドは、今をときめく若手スターとの貴重な瞬間を記念に残すため、自身の子どもたちも含めてヤマルと写真を撮ったことも明かした。 またその対面の際に、レジェンドのデル・ピエロ氏から若手のヤマルにどんな言葉をかけたのかと聞かれると、「17歳や18歳の若者に言えることは『これからもサッカーを楽しんで私たちを楽しませて』ということ以外にあまりないよ」と語った。 この言葉には、ヤマルがスターであっても十代の若者ということを慮り、過度な期待がプレッシャーとなることを憚る気持ちがあったのではないだろうか。 ヤマルは、既に周囲から大きな期待が寄せられている。その上でサッカー界の重鎮からの期待やアドバイスが、間違って何かの掛け違いで心に迷いを生じさせる可能性がなくはない。 そんな細心の注意を払って他人への思いやりの気持ちが持てるのは、デル・ピエロ氏が相手の心の機微を察知できる人物であるからだろう。そして、その他人を思いやる心は、何とも日本的と思うのは筆者だけであろうか。彼が親日家であることと関係すると考えるのも勘ぐり過ぎかもしれないが、また一つデル・ピエロ氏に対して親近感が持てるエピソードと言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部