京都国際、センバツ出場辞退 校長「下したくない決断」 /京都
◇感染対策の徹底も 生徒への応援呼び掛け 京都国際のセンバツ出場辞退を受け、京都市東山区の同校では17日、朴慶洙(パクキョンス)校長が記者会見し「これまで一心に野球に打ち込んできた生徒を思うと、下したくない決断だった。生徒の命と健康、新型コロナウイルスの感染に苦しむ多くの人らを思い、出場辞退を決めた」と語った。 選手たちは校舎そばの野球部の寮で、共同生活を送っていた。学校側によると、今後はそれぞれ自宅に戻り療養などをするという。新型コロナの感染対策はマスクの着用や消毒、検温などを徹底してきたといい、学校側は「どこから集団感染が起こったのかは特定していないが、生徒らはしっかり感染対策をしていた」と強調する。 センバツの出場決定後、選手たちは本番に向けて日々、練習に汗を流してきた。朴校長は「生徒たちはコロナ禍でも甲子園でプレーできる喜びに感謝し、練習に打ち込んでいた。しっかりと生徒たちの治療と心のケアに専念したい」として「大好きな野球に打ち込む生徒たちを応援してほしい」と呼び掛けた。 京都国際の出場辞退で19日に予定されていた長崎日大との1回戦には、近畿地区の補欠1位だった近江(滋賀県)が出場する。【千金良航太郎、中島怜子】 〔京都版〕