笑福亭喬介 入門20周年記念公演発表 ネタは「当日までのお楽しみで」
落語家の笑福亭喬介(43)が13日、大阪市内で入門20周年記念公演「スタディ喬介~ファイナル~」の発表会見に出席。「教えていただいた人の匂いを消さずに、喬介の匂いをプラスしたおもしろさを伝えたい」と意気込みを語った。 近大卒業後の05年6月1日に笑福亭三喬(63=現7代目笑福亭松喬)に入門。来年で芸歴丸20年を迎える。来年2月から12月まで2カ月に1回、心斎橋角座でネタおろしの独演会を開催。毎回、稽古をつけてもらった先輩噺家をゲストに招き、その目の前で実演する。 初回の2月9日には桂文三(57)、4月に桂紅雀(53)、6月に桂米紫(50)と「(先輩の)目の前で演じるのは刺激になります。自分に似たタイプの先輩方に稽古をつけてもらって、それを自分らしく変えて“喬介にはこのネタ”と言われるネタにしたい」とやる気満々。ネタについては「全て古典。当日までのお楽しみで」と何を演じるかは秘密。「文三師匠にお願いしたネタはほぼ覚えてます」。習得するネタは「普段使える、ボクに合うネタを教えていただこうと思ってます」と楽しみにしている。先輩らからのアドバイスにも期待している。 一昨年、昨年と6回開催した「スタディ喬介」は今回で最終回とするつもり。桂米団治(65)には一昨年に「たちぎれ線香」を教わった。「弟子でも一門でもないのに熱心に稽古をつけていただいた。感謝しかない」との気持ちでいっぱいだ。21年3月に笑福亭喬明(24)を弟子にした。「弟子を持ってしっかりせんと女流落語家なんで、非常に難しいですが、頭の回転早い子です」。愛弟子への指導とともに、自分磨きにも拍車をかける構えで「来ていただいたお客さんをがっかりさせないようにと常に思ってます」と20周年をさらなる飛躍の年にしたい。