【MLB】水原一平容疑者が有罪を認める MLB機構は捜査の打ち切りを発表 水原容疑者の賭博問題は終結へ
日本時間6月5日、MLB機構は大谷翔平(ドジャース)の元通訳である水原一平容疑者が銀行詐欺と税金詐欺の罪を認めたことを受け、水原容疑者の賭博問題に関する捜査を打ち切ったことを正式に発表した。米公式サイト「MLB.com」が報じたところによると、水原容疑者は大谷から約1700万ドル(約26億円)を盗んだことを認め、最高で33年の刑期が課せられる可能性があるという。判決は日本時間10月26日に予定されているようだ。水原容疑者は「私は被害者の口座にアクセスすることができた。彼の銀行口座を使って送金を行った」と証言した。 水原容疑者が罪を認めたことを受け、MLB機構は「連邦政府による徹底的な調査の結果が公表されたことに加え、われわれMLB機構が集めた情報、そして刑事手続きが争われることなく解決されたことに基づき、MLB機構は大谷翔平を詐欺の被害者とみなし、この問題は終結した」との声明を発表。ドジャースも「水原一平に対する刑事訴訟の手続きにおける本日の答弁と、連邦政府およびMLB機構による捜査の終結により、大谷翔平とチームがこの問題すべてを過去のものとし、ワールドシリーズのタイトル獲得を目指して前進できることを喜ばしく思う」との声明を出した。 今年3月、大谷の弁護士は水原容疑者が違法なブックメーカーを通じて賭けを行い、多額の借金を背負い、その借金を返済するために大谷から「巨額の窃盗」を行ったことを告発。ドジャースはただちに水原容疑者を解雇し、MLB機構はこの問題に関する調査を開始した。当初、水原容疑者の賭けに大谷の関与を疑う声もあったが、大谷が水原容疑者の違法な賭けを把握していた証拠は見つからず、連邦政府のマーティン・エストラーダ検事も4月の時点で「大谷翔平は被害者であることを強調しておきたい」と語っていた。 なお、今回の問題の終結を受け、大谷は「捜査が完了し、罪もすべて認められた今、私および家族にとって重要な終結を迎えることができました。すべての証拠を完全に明らかにしながら、これほど徹底的かつ効果的な調査を迅速に遂行してくれた当局の方々に心から感謝します。これは私にとって非常に複雑で困難な時期でした。絶え間ない支援を続けてくれたサポートチームに感謝しています。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝しています。この事件に終止符を打ち、前に進む時期がきたと思っています。これからもこのチームの一員として、少しでも勝利に貢献できるよう集中していきたいと思っています。これからもよろしくお願い申し上げます」との声明を発表している。