<小野正利>生涯現役を宣言! ハイトーンボイスを保つ秘訣は? 海外のファンがアニメソングに大熱狂
「あとは、無理をしないこと」だと語る。
「バンドに入ったばかりのときは、メタルとしてソロとは歌い方を変えようと思って、ちょっと無理していた」という小野さん。喉の調子が悪いときは漢方の薬に頼った時期もあったというが、「自己流で歌ってきて、20代の頃は若さで押し切れる部分もあったんですけど、自分にとってこういう歌い方、こういう発声が無理がないんじゃないか、これが正解なんじゃないかと思われることをやっています」と今は自然体を心がけている。
「無理をしない」とはいえ、「何もしない」のも逆に良くないという。「GALNERYUSに入ったことによって、バンドで年間、本気のライブツアーがあって、ソロでもありがたいことにライブがあって、歌い続けられているという頻度が良かったんじゃないかと。度を超すとつらいですけど、良い具合にほぐせていますね。コロナ禍のときに、歌の仕事が減って、やっと休めると思ったんですよ。歌ったりしないで、家でじっとしてたら、声が枯れ始めちゃって。医者に行ったら『声帯および声帯周りの筋肉が痩せてます』と言われたんです。ちゃんと声を出せば戻るから声を出しなさいと。なるほどと思ったんです。だから、ちゃんと歌ってちゃんと寝るっていうことですね」
◇ライブで観客と元気を交換しながら「生涯現役で歌い続けたい」
「喉は多分強い方」だといい、「恵まれてるんだと思います。ただ年齢とともにいろんな歌手の方から聞いて、これが良かったというやり方を試しています」という。
「例えば、知り合いのメタルのボーカルの人が、ライブの日はとにかく朝起きて、会場に着くまではしゃべらないと言ってたんです。だからここ最近はライブの当日は会場行くまでしゃべらないです。地方でみんなで会場行くときも、集合時間の2時間前に起きて、ゆっくり風呂に入って準備してロビーへいって、寝起き2時間後に初めて『おはよう』って言うようにしています。そんなことは、年齢とともに心がけるようにしてますね」