<浪川大輔×小林裕介>「ババンババンバンバンパイア」インタビュー(2) キャスト全員が裸だった!? 心地よい掛け合い 収録秘話
--お互いに心地よさを感じていたのですね。
浪川さん ギャグがある作品は、自分よがりになりがちになる可能性もあります。面白いことをやってやろうみたいな。それがないほうが見ている人は気持ちいいんじゃないかなとは思います。
◇浪川大輔にバレていた小林裕介の微妙な変化
--今作を通して、挑戦となったことや新たな発見はありましたか。
浪川さん 450歳の方にもバンパイアにも会ったことはないですし、経験もできないですから、なるべく森蘭丸という素体に注力するというか。よく役作り、キャラ作りと言いますが、今回は瞬発力のほうが大きかったかなとは思います。原作者の先生によると、オーディションでは名前やプロフィールを見ずに声だけで決めたらしくて、そういう意味では、なるべく削ぎ落としてやるっていうのは挑戦でした。鎧(よろい)を着ないというか。
小林さん みんな裸でした。
浪川さん そうそう、銭湯だけに。うまいな。
--「裸だった」とは、ほかのキャストの方々も削ぎ落とされていたという?
小林さん 削ぎ落としているかどうかは、各々の方次第だと思うんですけど、さっき浪川さんが言っていた独りよがり感はなかったです。「この空間だったらこれが許される」というのをしっかり準備されているんだろうなと感じました。行き当たりばったり感がないというか。プロフェッショナルな空間だなって、正直思いました。
--小林さんは、挑戦や発見はありましたか?
小林さん 発声の仕方をちょっと考えました。テープオーディションは地声に近いもので出したんですけど、いざ現場に行くと、もうちょっと高くしてほしいと言われて。その高い声をちゃんと出すには、今までの発声だと限界があるし、無理やり押し出すととがったような音になってしまう。それではキャラに合わないので、丸く、それでいて高音まで出るような発声を自分の中で見直しました。ただ、これ言っていいのか分からないですけど、うまくハマる回とハマらない回があったんですよ。