南野陽子「完璧じゃないんです、私」 いいも悪いも私のすべてだから ベストテン歌詞忘れ事件は「あれ?ってなっちゃった」
【ぴいぷる】 1980年代の後半、中山美穂、浅香唯、工藤静香とともに「アイドル四天王」と並び称されたトップアイドルだ。今も〝ナンノ〟の笑顔は、あのころのままの輝きを放っている。 【写真】アイドル時代の南野陽子 「今でこそ、アイドル四天王なんて枠に入れてもらっているけど、私、当時は浮いていましたから。みんなが聖子ちゃんカットでアイドルしている中で、私服の長いスカートをはいて、髪も自分で結んだみたいな、普通の子だったんです」 とはいえ、80年代に人気のあった歌番組「ザ・ベストテン」(TBS系)で常連になるほどの人気を誇った。その「ベストテン」での歌唱シーン(特番も含む)をすべて収めたブルーレイBOXセット(3枚組)が26日にリリースされる。 「ベストテンにランクインが決まったときと同じぐらいの〝やったー〟って気持ちですよね。自分の記憶の中でも割と鮮明に残っている番組なので、35年近くたって、皆さんに見ていただけるのが本当にうれしいです」 自身でも改めて当時の映像を見返したという。すると、意外にも思い違いをしていたことなど、さらに記憶がよみがえったとも。 記念すべき初出演は86年2月6日の放送回の「今週のスポットライト」で、主演ドラマ「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」(フジテレビ系)の主題歌「さよならのめまい」を歌った。 「そのときのことは覚えているというか、歌い終わるまでは映像的にはモノクロで、音だけはっきりと覚えているの。いつも現場はマネジャーさんと2人だったのに、その日はレコード会社や映画会社、出版社のスタッフさんまでもTBSに集まって、盛り上がっていて、感激と緊張でいっぱいで…。番組スタッフさんの声とか台本のページがめくれる音とか、そんな音は覚えているの。でも、映像的な記憶は出てこなくて。ただ歌い終わった後、1位の少年隊さんが歌っている姿は、すごく目に焼き付いているのよね(笑)」 貴重な映像が盛りだくさんのBOXセットだが、ナンノのベストテン出演といえば、伝説となった「歌詞忘れ事件」の映像もしっかりと収めている。88年11月3日放送回の「秋からも、そばにいて」での出来事だ。 「収めないなんて選択はないでしょう。だって、いいも悪いもないですもの。それが私のすべてだから」