海外メディアは大坂なおみの2回戦突破を「元NBAコービーの前で猛威」と報道
テニスの全米オープン、女子シングルスの2回戦が29日(日本時間30日)、米国ニューヨークで行われ、世界ランキング1位の大坂なおみ(21、日清食品)が、同53位のマグダ・リネッテ(27、ポーランド)を6-2、6-4のストレートで下して、4年連続、3度目の進出を果たした。第2セットはブレイクを許した劣勢からの逆転劇だった。大坂の大会連覇に注目している海外メディアは、この圧勝劇を速報で次々と伝えた。 米のヤフースポーツは、「大坂が勝利に必要だった時間は75分足らず。わずかにぐらつきも見せたが、6-2、6-4で圧倒した」と、大坂の勝利を報じた。 記事は観客席に元NBAスターのコービー・ブライアントとNFLの人気選手、コリン・キャパニックがいたことを伝え、「試合後のインタビューで大坂は、彼らが熱い太陽の下で観客席に座ってくれたことに感謝し、そこに長く座る続ける必要がないように、なるべく早く試合を終わらせようと心がけたと明かした」と続けた。 大坂は次の3回戦で、主催者推薦で初出場した話題の15歳、コリ・ガウフ(米国)と対戦することなったが、ヤフースポーツは、わざわざ別記事を立てて、「トップシードの大坂がウィンブルドンでセンセーションを巻き起こしたガウフと対戦」との見出しを取り、このカードについて報じた。 「将来、グランドスラムの決勝戦で見ることになるかもしれない1戦が全米オープンの3回戦で披露される。今年のウィンブルドンで4回戦に進出した15歳のガウフが、ハンガリー選手のティメア・バボシュとの激戦を6-2、4-6、6-4で制し、第1シードの大坂との3回戦進出を決めた」 同記事によると、15歳での全米オープン3回戦進出は、、ガウフが生まれる8年前の1996年にアンナ・クルニコワが記録して以来の最年少記録だという。
米のスポーツ専門メディアのESPNも「大坂がコービー、キャパニックが見守る中、勝利へ猛威」との見出しを取り、「大坂がオープンコートにフォアハンドのウィナーを叩き込みコリン・キャパニックとコービー・ブライアントを喝采の場に呼び寄せた。大坂はストローク力に加え、スターの力を見せつけた」と、2人の米スポーツ界を代表するスターの前で圧勝したことを伝えた。 記事は「大坂は(NFL選手の)キャパニックには試合の直前まで会ったことがなかったが(元NBAスターの)ブライアントは、人生の助言を受けるなど知り合いだということを明かしている」と紹介。「第1シード(の大坂)は第2セットでリネッテに最初の3ゲームを奪われた。だが、ブレークポイントでフォアハンドを決めると、会場にいた著名ゲストから喝采を受けた」と試合の様子を描写した。 英国のイブニング・スタンダード紙は、「大坂がリネッテに手順通りに勝利を収めて3回戦に進み全米オープンのタイトル防衛を続けている」と伝えた。 記事は「リネッテは第2セットで大坂に厳しいテストを与えたが、大坂は、最後には持ちこたえ、1時間11分で試合を成功させた」と試合を説明。2回戦では、第6シードのペトラ・クビトワが、ドイツのアンドレア・ペトコビッチに4-6、4-6で敗れる波乱が起きたことを伝え「このショッキングな結果を受け、大坂は、3回戦へ向けて一息入れることができる」とも付け加えた。また大坂がアナ・ブリンコワ(ロシア)との1回戦に苦戦していたことを紹介した上で「21歳(の大坂)には簡単な試合で自信が見られた」と称えた。 大坂は、3回戦でウィンブルドンで進撃を続け注目度急上昇中の15歳、コリ・ガウフと対戦するが、英国BBCも「将来有望な15歳と大坂がぶつかる」と、この対戦カードに注目していた。