オンデマンド交通システム「チョイソコ」で利便性アップ 日置市が乗り合いタクシーのコールセンター新設
鹿児島県日置市は12月1日、旧4町で26路線運行する乗り合いタクシーのコールセンターを新設する。定期的に入れ替わっていた各タクシー事業者への事前予約をセンターに一元化するほか、随時配車の受け付けやインターネット上では24時間予約できるようにして、利便性を向上する。観光客も利用可能。旧伊集院町のコミュニティーバスは年内で廃止する。 減便した路線バスを補うコミュニティーバス、無料にしても乗客の姿なし 高齢化率50%を超える町の現実
これまで運行するタクシー事業者は定期的に入れ替わるため利用者に分かりにくく、営業時間内に予約する必要があった。路線を再編して人工知能(AI)を取り入れたオンデマンド交通システム「チョイソコ」を導入。市内のタクシー事業者6社に近くそれぞれ配備する乗り合いタクシー「ひお吉号」が運行に当たる。事前予約だけでなく、空車があればリアルタイムの配車もできる。市によると、県内自治体での「チョイソコ」システム活用は5例目。 乗降場所は医療機関やごみステーションなど約1300カ所。一部地区を除き、旧町間は行き来できない。料金は大人300円、小中学生200円。国の実証事業を活用し、料金を調査した上で継続する方針。 市は2011年度から乗り合いタクシーを導入。旧4町に各5~7路線あり、市中心部と郊外をそれぞれ週3日4往復している。 旧伊集院町のコミュニティーバスは、運行を委託している鹿児島交通の運転手不足や燃料費高騰に伴う委託料の増加が見込まれるため、廃止することになった。
南日本新聞 | 鹿児島
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