５年ぶりに姫路の夜空を彩った花火＝姫路市飾磨区

　姫路の夜空を彩る「姫路みなと祭海上花火大会」が２１日夜、姫路市飾磨区の姫路港で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで開催は５年ぶり。初めて有料席８千席が用意された中、岸壁を埋めた約８万人（主催者発表）の観客が約５千発の花火に魅了された。（辰巳直之） 【動画】待ってた!5年ぶり大輪　県内最大5000発に歓声 　花火大会は、新型コロナ禍や姫路港のリニューアル工事で、２０２０～２３年は中止となった。今回は最大の１０号玉やスターマインを含む約５千発を用意。事務局によると、神戸や加古川の花火大会が時間や場所の分散開催に移行したため、姫路が県内で最大規模になったという。 　初実施となるドローンショーで幕開け。２００機がライトを点滅させながら飛び回り、姫路城や市のキャラクター「しろまるひめ」などを夜空に描いた。 　午後７時ごろ、涼しげな海風が吹く中、打ち上げがスタート。万華鏡や播州の秋祭りをイメージした大輪が空いっぱいに広がった。フィナーレでは、４分間で約８００発を連発。けたたましい音とともに夜空と海面が色とりどりに染まると、観客席から大きな歓声が上がった。 　神戸市垂水区の高校生、足立桜來（おうら）さん（１７）は有料席で観覧し「スペースが広く、じっくり花火を見られた」。姫路市夢前町から家族や友人と訪れた森本功子さん（４５）は「花火大会は暑いイメージだけど、涼しくて良かった。花火の数も多く感動した」と話した。