スモッグの季節が到来したタイ 大気汚染減らそうと路面清掃
タイにスモッグの季節が到来した。 同国東北部のコーンケーン県では大気汚染対策として道路の清掃が1月11日午前5時から実施された。 清掃は、クライソーン・コンチャラド県知事の指揮の下で、市庁舎近くの2つのルートで行われた。 今回の清掃は、サトウキビの収穫期に県内で微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が急上昇したことに端を発している。 2023年3月、タイの公衆衛生省は、大気汚染レベルの上昇により約130万人が体調を崩していると報告した。当局によると、1週間で20万人が入院したという。 中国の北京大学の研究者たちは、PM2.5に長期間さらされると肺がんのリスクが高まることを発見した。 23年12月には、チェンマイ出身のクリッタイ・タナソンバットクル博士が肺がんで亡くなった。同氏は以前、がんの原因はPM2.5だと言っていた。 タイの政治家たちは、数年前から注目され始めたPM2.5の問題に取り組んでこなかった。 しかし最近、「大気浄化法」の草案が承認され、環境に優しい伐採方法に切り替える農家に補助金が支給される制度が導入されるため、今後焼却が減少することが期待される。 (タイ、コーンケーン県、1月15日、映像:Viral Press/アフロ)