ヤギの呪いを解いたカブスのVでクローズアップされた世界の「呪い伝説」
最後に、未だに呪いが解かれていないカナダのアイスホッケーの話が紹介されていた。 NFLのモントリオール・カナディアンズは、1993年のスタンレーカップでロサンゼルスキングスと対戦。その第2戦で、カナディアンズのヘッドコーチが、キングスの選手のスティックのカーブがルール違反だ、と指摘。審判が調べた結果、キングスの選手に2分間のペナルティが科された。この間にカナディアンズは得点し、スタンレーカップも制した。 ところが、用具の細部にケチをつけたことが、アイスホッケーの神を怒らせたらしい。 「カナディアンスのヘッドコーチの指摘は、アイスホッケーの神たちが眉をしかめるものだったと言われるようになった」という。アイスホッケーはカナダのお家芸だが、それ以来、カナダを本拠地としているチームは、いずれもスタンレーカップファイナルで勝っていないのだ。 世界各地で、スポーツファンは、勝てない理由をあれこれと探し出す。そして、世界のそこら中で呪いを解くための儀式も、あれこれと行われている。弱いチームほどファンに愛されている証拠だとも言えるが、次の呪いが解かれるのは、どのチームなのだろうか。