ヤギの呪いを解いたカブスのVでクローズアップされた世界の「呪い伝説」
米ヤフースポーツが、3番目に取り上げたのは、なんと日本の阪神タイガースの話題だった。1985年以来、今なお日本一を阻んでいる、例の「カーネル・サンダースの呪い」だ。 同記事では、「阪神が1985年に日本シリーズで優勝したときに、MVPを獲得したランディ・バースに似ているという理由で、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースの人形が道頓堀に投げ入れられた。それ以降、阪神タイガースは優勝できなくなったばかりでなく、17年間のうち10年も下位に低迷している」と紹介された。 さらに、「2009年に川からその銅像を見つけ出した。欠損部分があり、そのKFCの店はなくなっていた。その後、銅像を修復し、球場近くのKFCの店で飾られたのだが、(呪いを解くのには)役立っていない…」と涙ぐましくもおもしろい修復努力と、それが報われていない悲哀をにじませて、締めくくった。 確かに1985年以降は、2003年に星野仙一監督が18年ぶりにリーグ優勝、2005年には岡田彰布監督もリーグ優勝は果たしているが、日本一からは見放されている。2014年には和田豊監督がクライマックスシリーズを勝ち抜いたが、日本シリーズではソフトバンクに勝てなかった。今なお、31年間、“カーネル・サンダーズの呪い”は、解けていないのかもしれない。 次にピックアップされた“呪い”は、オーストラリアのサッカー代表チームの話だ。 記事によると「1970年のこと。オーストラリア代表のサッカーチームは、モザンビークでワールドカップ予選のため、ローデシア(現ジンバブエ)と戦った。選手たちはおふざけのつもりで魔術師を訪ね、相手チームを呪うように依頼した。呪いの効果があったのか、オーストラリアはこの試合に勝ったのだが、選手たちは魔術師が要求してきたお金を支払わなかった。そのため魔術師に逆に呪いをかけられ、イスラエル戦に負けて敗退した」という。 オーストラリア代表は、“モザンビークの呪い”のため、2006年のワールドカップドイツ大会での出場を果たすまで、32年間も出場から遠ざかることになる。だがその裏では、呪いを解く、こんな努力が行われていたという。 「ジョン・サフランというコメディアンがモザンビークまで出かけ、別の魔術師に呪いの解くように依頼した。オーストラリア代表はその後、2006年にドイツのワールドカップ本大会出場を勝ち取り、それ以来出場を逃していない」 オーストラリアは、ロシアワールドカップへの出場権を争うアジア最終予選で、日本代表の強力なライバルとなっている。日本代表からすれば、“モザンビーク呪い”は解けないままでいて欲しかったのだが……