『24時間テレビ47』、テーマは「愛は地球を救うのか?」 総合司会は羽鳥慎一&水卜麻美
『24時間テレビ47』総合プロデューサー・吉無田剛コメント
◆今年の放送にあたって 『今年、24時間テレビを放送して良いのだろうか?』…昨年の放送が終了し、翌年の準備を始めた矢先のことでした。「募金の着服」という不正行為が発覚。多くの方の善意で成り立っている根幹が揺らぐ事態に、番組制作は数ヶ月の間、ストップしました。 正直、まだ多くの方の理解を戴けているとは思っていません。一度、揺らいでしまった信頼はすぐには取り戻すことはできないと感じています。ただ一方で、これまで番組に携わってきた多くの出演者・スタッフが、心からの善意で、全力でチャリティーに取り組んできたことも事実で、支援を待っている方が全国にいることも事実です。これまで続けてきたチャリティー自体を否定したくはないですし、続けることでしか信頼を回復することはできない…。そんな思いで、今、ようやくスタートラインに立つことができました。 本日発表となったチャリTシャツのデザイン。 手がけて下さったのは、スタジオジブリ宮崎吾朗監督。 「愛は地球を救うのか?」…この問いを今年のテーマに決めた日から、チャリTシャツのデザインについて悩み続けました。今年のテーマをデザイン化することはとても難しいことでした。 悩んだ末、スタジオジブリに相談することにしました。スタジオジブリは、時代が抱える問題を繊細に感じながら、作品を作り続けてきたアニメーションスタジオであり、日本テレビの大切なパートナーです。スタジオジブリなら、このテーマを絵にしてもらうことができるかもしれない――そう考え、鈴木敏夫プロデューサーに相談しました。 鈴木プロデューサーの答えは「愛だけじゃ地球を救えないんじゃない?」というものでした。 そして、こう続けてくださいました。「難しいテーマだけど、宮崎吾朗君なら、相談に乗ってくれるかもしれない」。 その助言をもとに私たちは、宮崎吾朗監督を訪ねました。 番組が置かれている厳しい状況、そして抱えている悩みを正面から伝えました。 それを聞いた吾朗さんの最初の反応は、決してポジティブではありませんでした。 「このテーマを絵にすることは難しい…」と率直に言われました。 それでも吾朗さんは、会話を続けてくださいました。今の時代に感じていること、テレビというものに感じていること…。そうして会話は、吾朗さんが「やります」と明言のないまま、終わりました。 その日の夜、私たちに一枚の絵が届きました。 そこに描かれていたのは、一匹の犬。そして「Will Love Save the Earth?」という文字と、犬が発する「I have no idea.」「What do you think?」という言葉。 24時間テレビの原点である〝地球〟のアイコンも描かれていました。 ユーモラスで、皮肉も込められているけど、見た人が笑顔になる…私たちの思いが絵になっていました。24時間テレビが、改めて一つ一つのことに取り組んでいくんだという、最初の一歩がこのチャリTシャツのデザインです。全国の皆さんに気に入っていだたければ嬉しいです。