木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)　(C)F.SANO

トヨタヴェルブリッツに頼れるFWが帰って来る。10月に右ふくらはぎを肉離れしたPR木津悠輔と11月に右足首をねん挫したLO秋山大地か戦線復帰。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』第7節・三重ホンダヒート戦で今季初出場初先発を果たすのだ。2月15日のメディア対応でふたりは次のように意気込みを語った。 【PHOTO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ) 木津「3番としてスクラムの安定と勝つということをやらないといけない。チームから離れて客観視して自分の強みはボールキャリアであり、スクラムで前へ出るなど再認識したので、シンプルにやりたい。これだけヴェルブリッツの試合から離れたことは久しぶりなので、とにかくヴェルブリッツの試合に出て勝ちたい。試合をエンジョイしたい」 秋山「バイウィークは個人的には体と心のリフレッシュ、またラグビーに打ち込めるように した。ラグビー的にはチームの戦術、自分の役割をクリアにした。今季は競争相手がたくさんでき、シンプルに自分の刺激になった。トム・ロビンソン、小池(隆成)はワークレートの高い選手なので、そこは自分も負けないようにしたい。存在意義はコンタクトプレーなので、痛いプレーから逃げずに、体を当て続けたい」 木津も秋山もリハビリ期間を有効に使ってきたと振り返った。 木津「試合から離れてラグビーとの向き合い方、考え方が自分の中で考え直させられた。この時期がなければ、これからの5年が変わるくらいのいい期間になった。去年はいろいろ考えすぎて、足が止まってしまった。シンプルにやるように考えられた。『ラグビーを楽しみたい』『活躍したい』という欲が出てきた。3番争いの中、『木津、いいな』と思ってもらえるよう結果にコミットしてプレーしたい」 秋山「リハビリ期間にケガの原因になり得る動作の対処ができるよう足首のバランスや可動域をトレーニングし、ケガ前の状況にした。ここまでシーズン中に出られなかったのが自分自身なかったので、出たい気持ちと悔しい気持ちはあった。今までの悔しい気持ちをしっかり試合に出せたらいいなと思う」 木津は三重H戦でのスクラムについて言及した。 「スクラムをしっかり組んでくるので、同じフォーカスを持っているチーム同士で負けられない。ヒットで負けない部分はどのチームもこだわっているので、その中でどれだけコミットできるかが勝敗にかかわってくる。ヒットした後の第一歩とか、組む前から組んだ後まで綻びを見せないのが大事」 秋山は兄・陽路とのマッチアップを楽しみにしていた。 「小さい時から遊びもラグビーも、キッカケをくれたのが兄。ラグビーではずっと憧れで追い掛け続けている存在。『トップリーグ』では対戦したが、『リーグワン』では初めて。チームあってのラグビーだが、ボールを持って前を向いたら、兄ちゃんを見つけてでもぶつかろうかなと思う(笑)。兄弟で同じスポーツで対決することはなかなかない。単純に絶対負けたくない」 両軍の試合登録メンバーは以下の通り。 【トヨタV】 1三浦昌悟、2彦坂圭克、3木津悠輔、4ジョシュ・ディクソン、5秋山大地、6ウィリアム・トゥポウ、7姫野和樹、8ピーターステフ・デュトイ、9アーロン・スミス、10ティアーン・ファルコン、11ヴィリアメ・ツイドラキ、12チャーリー・ローレンス、13シオサイア・フィフィタ、14髙橋汰地、15ディック・ウィルソン、16加藤竜聖、17清水岳、18淺岡俊亮、19アイザイア・マプスア、20小池隆成、21福田健太、22岡田優輝、23和田悠一郎 【三重H】 1鶴川達彦、2李承爀、3吉岡大貴、4小林亮太、5フランコ・モスタート、6ワイマナ・カパ、7古田凌、8トコキオ ソシセニ、9山路健太、10呉洸太、11ダーウィッド・ケラーマン、12フレイザー・クワーク、13クリントン・ノックス、14植村陽彦、15トム・バンクス、16白濱弘章、17赤平勇人、18マティウス・バッソン、19秋山陽路、20服部航介、21根塚聖冴、22ミッチェル・ハント、23渡邉弐貴 果たして、トヨタVが今季4度目となる白星先行を決めるのか、三重Hがディビジョン1初勝利をマークするのか。『NTTリーグワン2023-24』第7節・トヨタV×三重Hは2月17日(土)・パロマ瑞穂ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はNHK名古屋にて生中継。