4人家族で通信費が月2万円もかかっています。全員スマホを持っているので仕方ないのでしょうか?
通信費には、インターネット利用料や電話料金などが含まれます。現代では、あらゆるシーンにおいてスマートフォンなどでインターネットを利用するため、通信費は多くの家庭で一定の金額が必要なものです。一方で、通信費のうち固定費を削減して、家計の負担を減らしたいと考える人も多いでしょう。 本記事では、通信費月額2万円かかる家庭を例に一般的に見て高いのか、それとも妥当な金額なのかを焦点に解説していきます。
4人世帯の通信料月平均額は、1万4815円
2022年の家計調査年報(家計収支編)によると、4人世帯の通信料月平均額は1万4815円となっています。6人以上の世帯であっても1万6903円なので、4人家族で月額2万円の通信費は平均よりも高めといえるでしょう。 次に、世帯主の年齢別に通信料月平均額を確認してみると、世帯主が50代の家庭が最も高額で1万3987円、世帯主が30代の家庭は月額9833円、40代の家庭は1万3569円でした。世帯人数や年齢などがさまざまなため、単純比較はできませんが、いずれにしても2万円を大きく下回っています。
家族全員がスマートフォンを持つ家庭が一般的に
ライフスタイルの変化やスマートフォンの普及に伴い、低年齢からスマートフォンを持つ子どもが増えています。 株式会社KG情報(岡山市)が運営する「ママソレ」で、2023年9月に小学生から高校生の子どもを持つ保護者200人に聞いた「子どものスマホに関するアンケート」によると、「小学生のうちにスマートフォンを持たせた」と答えた人が全体の8割弱を占めました。 また、株式会社NTTドコモ(東京都千代田区)が運営する「モバイル社会研究所」が2022年1月に全国15~79歳の男女を対象とした「2022年一般向けモバイル動向調査」によると、スマートフォン・ケータイ利用者のうち、スマートフォン比率は2010年の4.4%から2022年には94%に達しています。今や、子育て世帯では家族全員がスマートフォンを持っていても珍しくはありません。 一方で、2018年には総務省が大手キャリアに携帯電話料金の見直しを促し、各キャリアが別ブランドの低価格サービスを展開する流れができました。 スマートフォンの料金プランが増え、さまざまな選択肢が提示されたこともあってか、2014年以降増え続けてきた総世帯の携帯電話通信料は、2018~2020年の間、横ばいになっています。こうした状況を踏まえると、月額2万円の通信料には軽減の余地がありそうです。