「出海百年写真集」の編集に携わった自治会メンバー

　わがまちの歴史を100年後にも伝えたい―。大洲市長浜地域の出海自治会が今年、地元に残る写真を集め収録した「出海百年写真集」を発行した。人口減少を背景に地区の姿が変わりゆく中、それぞれの時代の暮らしを浮かび上がらせる貴重な資料がまとまった。 　発行の契機になったのは、住民らでつくるパソコンクラブの活動。地区に残る古い写真を集めパソコンに取り込み思い出を語り合っていたが、住民や出身者にも見てもらおうと発行を思い立ち自治会に打診した。 　自治会は写真集編集部会を臨時に立ち上げ、部会長の坪田実さん（74）ら4人が中心となり作業を進めた。2023年7月には、住民に古い写真の提供を回覧板で呼びかけ。完成したA4判100ページの写真集には、明治から令和にかけて撮影された300枚を超す写真を収めた。