【巨人】菅野智之がCS終戦で悔し涙 クールな男が最後に見せた〝意外な表情〟
これもエースの〝置き土産〟か…。巨人・菅野智之投手(35)が海外FA権を行使し、来季から夢のMLBでプレーする可能性が高まっている。 【写真】ベンチで感情をあらわにする菅野 すでに今オフのメジャー挑戦の意向を表明していた中、チームはCSファイナルステージで無念の敗退。しかも3勝3敗で迎えた10月21日のDeNA戦(東京ドーム)で同点の8回から救援登板し、回またぎとなった9回に自らが牧に決勝打を浴びた。これが結果的に国内最後の登板となる公算が高く、試合後にはロッカールームで悔しさや自責の念などが入り混じった感情を爆発させ、目を真っ赤に腫らしながら報道陣の前に立った。 普段から感情を制御し、取り乱すことなど皆無に等しかった菅野だけにチーム関係者の間でも「あれだけの男が悔しさで涙を流すことなんてそうそうないこと」と驚きが広がった。 思いがけない表情を見せたのは実は最終戦だけではなかった。CSファイナルでチームがいきなりの3連敗を喫し、負ければ終戦となった同19日の試合前もそうだった。普段は練習を終えるとテキパキと道具を片付けてダッグアウトに下がるが、この日は練習を終えてものんびりとグラウンドで時間を過ごし、本拠地をゆっくりと見渡しながら引き揚げていった。 その姿を目撃した別のチーム関係者は「『負けたら終わり』となっていたチーム状況。菅野さんにとっては、負けたらこの日の東京ドームが事実上最後になってしまう可能性があった。本人がどう思っていたかは分かりませんが、これまでの思い出が詰まった球場を眺めながら感慨深げな表情に見えました」と右腕の心情を察していた。 最終戦を終えた直後には「今日の歓声っていうのは一生忘れることはできない。うれしかったです」と心境を明かしていた菅野。12年間在籍した巨人で一度も日本一に輝けなかった悔しさは、後輩たちに引き継がれる。
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