NHKが若者文化に傾倒? 「紅白」あの初出場組が抜擢された理由
大みそかに放送される「第64回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。今年初出場となるのは、「紅組」はアイドルグループ「NMB48」、ガールズユニット「E-girls」、シンガーソングライターのmiwaの3組。一方の「白組」は泉谷しげる、ジャニーズ事務所の人気グループ「Sexy Zone」、ロックバンド「サカナクション」、演歌歌手の福田こうへい、音楽ユニット「Linked Horizon(リンクト・ホライズン)」、米国出身のクリス・ハートの6組となった。 「NMB48」、「E-girls」、miwa、「Sexy Zone」、「サカナクション」に関しては、今年発売したシングルやアルバムが音楽チャートで上位にランクイン。福田は民謡歌手から転身し、10月にリリースしたデビュー曲「南部蝉しぐれ」が13万枚を超えるヒットを記録した。クリスは松田聖子とのデュエット曲「夢がさめて」が話題になっていた。 また、泉谷はこれまでの被災地支援の実績が高く評価されたほか、8月に大竹しのぶや森高千里、八代亜紀ら昭和の歌姫とのコラボアルバムをリリースしており、本番での“サプライズ・コラボ”も期待されている。 ■「e-girls」の抜擢は”ダンス枠” そんな中、「モーニング娘。」や「HKT48」、「乃木坂46」など有力候補がひしめき合い、激戦と目されたガールズグループにあって、「NMB48」とともに初出場を決めたのが「E-girls」だ。「E-girls」は、一昨年の12月にデビュー曲「Celebration!」をリリースし、“EXILEの妹分”としても知られるガールズ・エンタテインメント・プロジェクト。 今年4月に発売したファーストアルバム「Lesson 1」が音楽チャートで1位に、10月にリリースした6thシングル「ごめんなさいのKissing You」は映画「謝罪の王様」の主題歌に起用され、音楽チャートで2位にランクインするなど、デビュー以来着実にステップアップを重ねてきた。その一方で、今回初出場を射止めた背景にはNHKサイドのこんな思惑も見え隠れするという。 レコード会社関係者は語る。 「今年は、今や常連となった『EXILE』に今回初出場となる『E-girls』、さらに『AAA』、『三代目 J soul Brothers』と歌だけでなくダンスをウリにするグループが多数出演しますが、最近のNHKは『Eダンスアカデミー』や『スクールライブショー』などダンス番組にも精力的ですからね」