米リビアン、予想上回る赤字幅-EV生産計画は維持
(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカー、リビアン・オートモーティブが発表した1-3月(第1四半期)決算で赤字幅が市場予想を上回った。同社は製造工程見直しとEV増産に取り組んでいる。
7日の発表資料によると、1-3月(第1四半期)の調整後1株損失は1.24ドル。赤字幅はブルームバーグ集計のアナリスト予想平均である1.15ドルの損失を上回った。一方、売上高は12億ドル(約1900億円)で、ほぼ市場予想通りだった。同社が先月発表した1-3月期の納車台数は市場予想を超えていた。
1-3月期はまだら模様の業績となったが、リビアンは通期に5万7000台を生産する計画を維持した。コスト削減と増産に向けイリノイ州ノーマル工場の改革に取り組んでいる。同社は通期の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)が27億ドルの損失になるとの見通しも据え置いた。
今回の発表は、リビアンが増産に加え低迷する株価や軟調な消費者需要に対処しながら、いかに困難を乗り切ろうとしているかを示すものだ。米国でテスラに次ぐバッテリー式電気自動車(BEV)メーカー大手のリビアンは、より小型で手頃な価格のコンパクトのスポーツタイプ多目的車(SUV)「R2」の発売を計画している。
リビアンの株価は通常取引後の時間外取引で一時、4.6%下落した。
原題:Rivian Sticks With EV Forecast Despite Wider-Than-Expected Loss、Rivian Shares Slide After 1Q Loss Wider Than Expected (2)(抜粋)
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Edward Ludlow, Kara Carlson