「コミケの女性離れって本当?」1年を通して現地で参加者に取材した、女性にとってのコミケの現在
会場で聞いた女性たちの声「あなたな何しにコミケへ?」
では、変遷を辿るコミケに訪れた女性参加者は、何を目的に参加し、そして今のコミケをどう思うのか。世代もバラバラな27人に、率直な意見を聞いてみました。 ■40代Aさん(母)と10代Bさん(娘) Aさん:今日来たのは、二次創作の同人誌を買うのが目的です。コミケには元々、晴海の時代(※東京国際見本市会場、1981年12月に初めて使用)からスタッフとして参加していました。いまや誰に話してもわかってもらえるようなイベントに成長していて、大きくなってしまったなぁと思います。 Bさん:『原神』の同人誌を買いに来ました。コミケ以外の即売会にも参加してます。コミケに来たのは、父がスタッフとして参加しているからです。 ■20代Cさん/コミケ参加歴:10回以上 特撮とコスプレが好きで、コミケには10回以上参加しています。他の即売会に参加することもありますが、オンリーイベントは同人誌主体のものも多く、コミケほどコスプレが盛んではないので、買い物目的で行くことが多いです。 ガワコス(着ぐるみや特撮ヒーローのスーツなど、全身を覆うタイプのコスプレ)をされるのは男性の方が多いというのもありますね。 コミケは買い物目的で来るだけじゃなく、色々な人との再会や、これまで通ってきたジャンルをまとめて見れるという点でも好きです。 ■40代Dさん/コミケ参加歴:10回以上 コミケには10回以上、数えきれないほど参加しています。お手伝いで来ることも多く、今回は知り合いの『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』のサークルの手伝いできました。 年齢も上がってきたので、自分の買い物でイベントに来るっていうのは少なくなってきました。コミケでも、近くに気になるサークルがあれば買うくらいですね。 長らく参加してきましたが、いまだにこの人の多さには驚くことがあります。イベントのメインは男性ですし、更衣室は混みますが、トイレもそこまで待たないで入れるので意外と快適だと思います。 ■Eさん(スタッフ参加) 最初は一般参加者として来ていました。「コミティア」にスタッフとして参加した時、周りにコミケのスタッフ経験者が多くて、そこから流れでコミケでもスタッフをやるようになりました。 好きな格好で参加できますし、ボランティアだからこそ、気軽にお祭り感を楽しめるというのもスタッフの魅力だと思います。自分では同人誌はあまり買わないので、次に参加するならまたスタッフとしてだと思います。 ■30代Fさん/コミケ参加歴:6回 コミケには、『シティーハンター』のサークルとして6回参加しています。7年前にはじめて参加したときを思い返すと、今はサークルも増えていて、ジャンルとしても盛り上がっていると思います。 年齢層の高いジャンルですし、他の即売会だとジャンルとして存在していないことも多いので、コミケでこそ盛り上がるジャンルだと思います。今後も出るとしたらコミケですね。 ■10代Gさん/コミケ参加歴:初参加 今日は『原神』目当てできました。サークルと、企業ブースも回ってます。コミケはコスプレイヤーさんのクオリティが高くてすごい! 他の即売会も行きたいんですけど、スケジュールが合わなくて行けてないです。