ピンク・フロイドの名曲『狂気日食』が米チャート8位に急浮上
英国の伝説的ロックバンド、ピンク・フロイドの名曲『Eclipse(狂気日食)』が現在、米国のiTunesチャートでトップ10圏内に急浮上している。これまでチャートの目立たない位置にあったこの曲は、4月8日に米国やメキシコ、カナダで観測された皆既日食に後押しされて、上位に躍り出た。 本原稿の執筆時点で、『Eclipse』は米国のiTunesチャートで8位につけている。ピンク・フロイドの1973年のアルバム『The Dark Side of the Moon(狂気)』の最終曲だったこの曲は現在、ビヨンセの新曲『Texas Hold 'Em』(9位)よりも上位に位置している。このシングルは間もなく、ビルボードのチャートでも上位にランクインする見通した。 『The Dark Side of the Moon』は世界で4500万枚以上のセールスを記録し、ビルボードのアルバムランキング「ビルボード200」で合計988週ランクインという前人未到の記録を打ち立てている。このアルバムの記録は、2位のボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの『レジェンド』の記録を150週以上も上回っている。 『Eclipse』は1973年の初リリース時にはシングルとしてリリースされなかったため、当時のチャートに掲載されなかった。しかし、この曲は2017年に北米で皆既日食が観測された際にもデジタル・ソング・セールス・ランキングで急浮上し、その年に米国で最も売れたロック曲のリストで24位を記録していた。 この曲は、現時点ですでにビルボードのロック・デジタル・ソング・セールス・ランキングに返り咲く可能性が高いが、このまま好調なセールスが続けば、全ジャンルのデジタル・ソング・セールスにもランクインするかもしれない。
Hugh McIntyre