【巨人】甲子園大好き3投手ローテで3差首位トラ退治→交流戦だ!阿部監督「欲を出して、貯金をつくっていこう」
巨人が「Wエース」で鬼門を突破する。交流戦前最後のカードとなる24日からの阪神3連戦(甲子園)に登板する戸郷翔征投手(24)と菅野智之投手(34)が23日、G球場で調整した。チームは1分けを挟み4連敗中で、甲子園では今季2敗1分けと未勝利。両右腕は聖地では好相性で、先陣を切る戸郷は「勝ち、付けます」。3戦目の26日に体調不良から最短復帰する菅野も「責任をしっかり果たしたい」と3差3位からの首位虎退治へ闘志を燃やした。 【動画】菅野智之&戸郷翔征がジャイアンツ球場でキャッチボール 伝統の一戦を控え、戸郷と菅野はG球場で互いのグラブ目掛けてキャッチボールで腕を振った。1分けを挟む4連敗中で、負の流れを断ち切るべき舞台は甲子園。24日からの3連戦で先陣を切る戸郷は「長いイニングをと思っていますけど、チームの勝ちを付けるのが一番。首位との対決なので、すごく気合を入れてやっていければ」とし、チームが今季2敗1分けの聖地での一戦にも「大丈夫です。勝ち、付けます」と鬼門打破へ頼もしい言葉も口にし、敵地へと移動した。 今季ここまで3勝の右腕にとって、阪神戦は2戦2勝。敵地では今季初だが、昨季まで甲子園通算12登板で6勝3敗、防御率3・23と好数字が残る。「すごい好きな球場」と話すように、苦手意識はない。前回17日の広島戦は制球が乱れ5回6安打2失点で黒星を喫したが、修正を重ねてきた。「要所を抑えることができたら、うまく試合運びができると思う」と見据える。 そして交流戦前最終戦の26日には、菅野が最短10日で帰ってくる。16日に体調不良で登録を抹消されていたが「投げる以上は結果を求められると思いますし、そこの責任をしっかり果たしたい。目の前の試合を勝ち切る。こういう時こそ、おのおのがやれることを再確認し、それを全うするだけ」ときっぱり。阿部監督は「1イニングでも長く。勝ってほしい」と期待した。甲子園では22登板11勝4敗、防御率1・83と抜群の成績。今季開幕から4連勝中の男の復帰は心強い。 連敗中だからこそ、投手陣に改めて共有すべきことも菅野の胸の内にはある。「監督は(四球ではなく勝負した結果)打たれていいと言っているので。野手も必死に点を取ろうとしてくれている。改めてストライクゾーンで勝負することを、より投手陣に意識を持って投げてもらえるように言っていきます」。投手陣最年長として呼びかける思いだ。 現在貯金は1。指揮官は「欲を出して、貯金をつくって(交流戦に)いこう」と青写真を描いた。勝ち越せば貯金を持って交流戦に臨むことになり、戸郷と菅野が勝利に導けばそれもかなう。2戦目の先発・赤星も甲子園で7登板3勝2敗、防御率1・60。同一カード3連勝が理想形だ。 「気持ち良く交流戦までの前の期間を終わりたい」と戸郷。1週間前は広島にもう一つの鬼門・マツダで同一カード3連敗を喫しており、同球場では今季4敗2分け。まず甲子園で負の流れを好転させて、交流戦へ向かう。(田中 哲)
報知新聞社