"撮影禁止"の遊郭・飛田新地を外国人観光客が「SNSに動画投稿」… 関係者も「もはやお手上げ」の背景
■撮影はOKになったのか? 飛田新地料理組合の回答は
飛田新地では、厳格に撮影を取り締まっていたはずではないのか。飛田新地料理組合に「そもそもなぜ撮影NGなのか」ということに加え、「"盗撮”写真・動画の存在を把握しているか」「"盗撮”写真・動画への対処の有無」を問い合わせたところ、「組合としてのコメントは差し控える」とのことだったが、関係者は「もはやどうしようもない部分はある」と話す。 「撮影している、あるいはしようとしている人を見かけたら、新地内をパトロールしている警備スタッフや呼び込みの女性がやめてもらうように声がけをするのは昔も今も変わりません。ただカメラが精巧になっていて見つけられないことはあるだろうし、外国人は“撮影禁止”ということを知らない人もいるかもしれない。注意書きも英語表記を加えるなどしているけれど、なかなか全部に目を光らせるのは難しいですよね」 2015年9月、『探検バクモン』(NHK)で飛田新地にカメラが入ったときはX(当時はTwitter)でも《NHKすげえな》と衝撃を呼んだものだ。 2018年10月にはマツコ・デラックス(52)が風俗史をディープに紐解く深夜番組(日本テレビ系)で飛田新地が取り上げられ、やはり《飛田でよく撮影できたな》と驚きの声が多数あがったが、これは営業許可がおりて100年という節目だったため、“特別”なタイミングだった。 また、飛田新地はあくまでも男性向けの“料亭”。西成近くに住む地元民は、「女性が足を踏み入れると明らかにイヤな顔をされ、“仲居さん”の女性はうちわのようなものでスッと顔を隠す。客ではない女性に見せる顔はないということで、冷やかしは本来ご法度」だと言うが、いまや“料亭”のほかにすっかり観光地としての側面も強くなっている飛田新地。秘めた空間は少しずつ時代の波にさらされざるを得ないのか。
ピンズバNEWS編集部