「稼いだお金を好きなもんに使う」って“人生”すぎる! つづ井さんを感動させた“テーマソング”の秘密
CREA WEBで好評連載中「つづ井さん」シリーズの祝・実写ドラマ化記念コンテンツ。続いては「つづ井さん」の作者であり主人公でもある「つづ井さん」ご本人と、今回のドラマのエンディング主題歌「ねこぜ」を手掛けたミュージシャン・にしなさんのスペシャル対談をお届けします! 【画像】つづ井さんに手を振るにしなさん。 つづ井さんも絶賛する「ねこぜ」の誕生秘話とそこに込められた思い、二人が日々の中で大切にしていることとは――?
これは我々の曲だよ!
――「ねこぜ」は、ほのぼのしたハッピー感が「つづ井さん」にぴったりの曲ですね。 つづ井 本当に。私の方からはハッピーで穏やかな曲がいいな、ぐらいのイメージだけお伝えしたんですが、出来上がった曲を聴いたら「つづ井さん」の世界にぴったり寄り添ってくれていて。これは私の人生の主題歌だ! 良すぎる! と感激しました。 にしな よかった~。 つづ井 その時点ではまだ撮影も始まっていなくて、ビジュアルも見られていなかったので、本当にドラマにするんかな? みたいな気持ちだったんです。でも「ねこぜ」を聴いたら、これがエンディングで流れるって絶対素敵だろ! って絵まで見えてきて、一気に実感が出てきました。 「前世からの友」にもLINEグループで共有したら、みんなも「めっちゃいいね!」「我々の曲だよ」と大喜びで、「本当にありがとうございますと伝えて!」と言われてたんです。 にしな こちらこそ、そんなふうに言ってくださってありがとうですよ~。
「平熱感」と「しょうもなさ」
つづ井 今日も「ねこぜ」を聴きながら来たんですが、曲調も歌詞も、あとにしなさんの声も熱がこもりすぎず飄々と楽しげで、いい意味での「平熱感」がある。それってまさに、私が日頃から「こういう人生、こういう日常でありたいな」と思っているイメージなので、そこを汲み取ってもらえたのがうれしくて。 にしな 私も「平熱感」は漠然とイメージしていたことで。なんか深刻になりすぎない「しょうもなさ」を大切にしたいなって思ってました。普段、曲を作るときは思い詰めてしまうことも多いんですが、「ねこぜ」はいい意味でライトに楽しい気持ちで作れました。 つづ井 私も絵日記を描く上で「しょうもなさ」はすごく大切にしているので、気持ちが通じた気がします。 にしな つづ井さんに聴いてもらったのは、私が家で録ったデモ音源で、実はそれをベースに一度はレコーディングスタジオでちゃんとレコーディングもしたんです。でも完成した曲を聴いたら、ちょっと熱が入りすぎてる気がして。最初のシンプルなデモ音源の方が「つづ井さん」らしい! って、結局、デモバージョンの方を採用しました。 つづ井 あの飄々感が好きだったので、よかった(笑)。歌詞に関しても、私からは何も言っていないのにこんなに自分が思ってることを歌ってくれてるんだ! って、びっくりしました。