<リオ五輪速報>400m個メで萩野が金、瀬戸が銅のダブル表彰台
競泳の男子400m個人メドレーの決勝が6日(日本時間7日)現地で行われ、萩野公介(21、東洋大)が金メダル、瀬戸大也(22、JSS毛呂山)が銅メダル、60年ぶりとなるダブル表彰台を成し遂げた。萩野は今大会の日本人選手の金メダル第一号で、ロンドン五輪の銅メダルに続き、2大会連続のメダル。 予選で4分8秒47の自己ベストをマークしていた瀬戸が5レーンで、萩野が3レーン。2人が希望していた「隣同士で決勝を泳ぐこと」は実現しなかったが、予選トップタイムのチェース・カリッシュ(米国)を挟む形でスタートを切った。 2人は共に1994年生まれ。「ライバルであり親友」と口をそろえるが、萩野はロンドン五輪で銅メダルを獲得、瀬戸は出場権を逃し、忸怩たる思いで4年を過ごした。萩野も、腕を骨折して五輪代表レースに出遅れるなど、2人は切磋琢磨を繰り返しながら、五輪という大舞台の決勝レースのスタート台に立ったのだ。 最初のバタフライでは、瀬戸と萩野が並んでリード。100mは瀬戸がトップでターン。続く背泳ぎでは、萩野が逆転。体ひとつ分ほどのリードを奪う。3つ目の平泳ぎでは瀬戸が追いあげるが、カリッシュが2位に浮上した。最後の自由形は、萩野とカリッシュのデッドヒートとなった。萩野はリードを守りきり、悲願の金メダルを獲得した。萩野は、自らの持つ日本記録を更新する4分6秒05でのフィニッシュだった。 瀬戸はカリッシュに遅れて銅メダル。 「本当に色々あったんですけど、平井先生(東洋大コーチ)に金メダルをかけさせてあげたい一心で頑張りました。(腕の骨折の怪我?)それがあったからこそ、最後の最後まで頑張れた。平泳ぎでいい泳ぎができていた。最後の50mでカリッシュが怖かったが、競り勝ててよかった。大也(瀬戸)が予選からいい泳ぎをしていたので、前半からいくだろうなと思っていた。それに負けないようにいかないと勝てないと思っていた」 レース後、萩野は、爽やかな表情で金メダルの泳ぎを振り返った。 ライバル対決に敗れ、銅メダルに終わった瀬戸も笑顔だった。 「疲れちゃった。予選の疲労感が残っていた。甘かったと思います。公介が、この4年間、みっちりと頑張ってきた成果。東京(五輪)で、次こそはワンツーフィニッシュができるように頑張りたい」と、早くも4年後に気持ちを切り替えていた。 この後、萩野は、200m自由形、200m個人メドレーの2種目に。瀬戸も、200mバタフライに出場。それぞれ大会2つ目、萩野は3つのメダルを狙う。