熱海富士がやって来た! 三島でわんぱく相撲静岡県大会 小学生力士が熱戦
第32回わんぱく相撲県大会三嶋場所(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、三島市の三嶋大社で開かれた。県内9地区の予選を勝ち抜いた小学4~6年生約50人が白熱した戦いを繰り広げた。出場経験がある大相撲の熱海富士(熱海市出身)が応援に来場した。 各学年男女の部で総当たりのリーグ戦を行った。「はっけよい」の合図とともに、小学生力士たちは勢いよくぶつかり合い、豪快な技が決まる度に観客から大きな歓声が上がった。各部門の上位4人は全国大会出場権を獲得した。大会は男子が8月に東京・両国国技館、女子が9月に愛媛県で開かれる。 優勝者は次の通り。かっこ内は所属地区。 男子4年 上坂匠(静岡)▽同5年 岩上毘優雅(富士)▽同6年 犬塚大翔(浜松)▽女子4年 渡辺ひかり(焼津)▽同5年 芹沢純麗(焼津)▽同6年 堀野実玖(袋井) ■熱海富士が熱視線「将来、一緒に大相撲盛り上げたい」 熱海富士が、競技を始めるきっかけとなった思い入れある大会の観戦に駆け付けた。必死に戦う選手たちに向け「静岡県出身の力士として、一緒に大相撲を盛り上げていける子が出てきてくれたらうれしい」とエールを送った。 熱海富士は小学6年の時に同大会に出場し、相撲を始めた。当時は柔道に打ち込んでいたが「全国で負けたのが悔しくて続けた。わんぱく相撲に出ていなかったら、今もやっていなかった」と振り返った。 昨年は2場所連続で優勝争いを繰り広げ、一気に人気力士に。ただ、5月の夏場所は千秋楽で敗れ、負け越しの悔しさを味わった。子どもたちの白熱した戦いを目の当たりにし「熱い取り組みを見て、頑張ろうという気持ちが出た。来場所は結果を残し、三役に上がりたい」と力強く宣言した。
静岡新聞社