イスラエルでガザ停戦のゼネスト 早期妥結訴え、政府に不満表明
【エルサレム共同】イスラエルで2日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束する人質の早期救出を求め、停戦交渉の早期妥結を訴えるゼネストが実施された。同国メディアによると、交通や金融、教育の各機関、商都テルアビブを含む複数の自治体などが機能を一時停止した。市民は停滞する交渉を巡り、ネタニヤフ政権に強い不満を表明した。 ゼネスト実施は昨年10月のガザでの戦闘開始後初めて。軍が1日にハマスの人質だった6人の遺体がガザで見つかったと発表し、同国最大の労働組合連盟がゼネストを呼びかけた。ネタニヤフ首相は苦しい立場に置かれた。 報道によると、ベングリオン国際空港では離陸便などが一時停止したほか、多くの人が各地で道路を封鎖するなどして抗議した。 テルアビブでは1日、約30万人が参加する大規模デモが開かれ、人質家族が「政府は国民を守るという倫理を忘れてしまったようだ」と訴えた。 軍によると、6遺体はガザ最南部ラファの地下トンネルで8月31日に見つかった。ハマスは軍が殺害したと主張した。