駅弁マーク35周年を記念して登場、広島のオールスター牡蠣駅弁!
【ライター望月の駅弁膝栗毛】 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。 【写真全6枚】全部で5種類の牡蠣の味が楽しめる
令和5(2023)年は、「駅弁の日」制定30周年、そして「駅弁マーク」制定35周年の節目の年でした。春には「駅弁の日」30周年のおにぎり駅弁企画、秋には「駅弁マーク」35周年の記念駅弁企画に全国のさまざまな駅弁屋さんが参加。「駅弁膝栗毛」でも全国各地の駅弁をご紹介しました。1年の締めくくりは、広島駅の「駅弁マーク35周年」記念駅弁をいただきました。
広島駅の牡蠣駅弁特集(第3回/全3回)
穏やかな瀬戸内海と宮島を望みながら、山陽本線の赤い普通列車が走ります。所々、海に浮かんでいるのは、牡蠣の養殖いかだでしょうか。広島湾では古くから天然の牡蠣が獲れたそうで、養殖も室町時代の終わりごろには始まったと言われています。いかだを使った養殖方法は、昭和7(1932)年に広島県水産試験場で行われ、その後も改良されて、昭和の半ばごろから急速に普及、生産量も飛躍的に伸びたといいます。 (参考)広島市ホームページほか
冬の瀬戸内海を眺めていただきたい駅弁といえば、やはり牡蠣の駅弁。今シーズンから登場したのが、赤い掛け紙が目を引く「広島牡蠣づくし」(1380円)です。製造する広島駅弁当によると、広島の牡蠣の魅力をさまざまな楽しみ方で味わっていただきたいという思いで 駅弁マーク制定35周年記念の商品として開発したと言います。広島駅はもちろん、東京駅「駅弁屋祭 グランスタ東京」での販売もあります。
【おしながき】 ・牡蠣飯(瀬戸内産) 刻み海苔 ・煮牡蠣(広島県産) ・炙り牡蠣(広島県産) ・牡蠣フライ(広島県産) ソース ・牡蠣の柚子味噌和え(広島県産) ・人参煮 ・広島菜油炒め
ふたを開けると、広島駅弁当の牡蠣駅弁のオールスターが集結! 瀬戸内産牡蠣の煮汁で炊いた牡蠣飯をメインに煮牡蠣、海人の藻塩で味付けした炙り牡蠣が載っています。また、おかずには牡蠣フライ、牡蠣の柚子味噌和えも入っていて、全部で5種類の牡蠣の味が楽しめます。程よい大きさの折箱に入っているのもありがたいところ。先日行われた「第15回 惣菜・べんとうグランプリ2024」では、クオリティの高さが評価され、奨励賞を受賞したほか、「駅弁味の陣2023」でも特別賞を受賞しました。