「休むために仕事をしている」と言い切るマイクロソフトのエリートが瞬時に見抜く「成果につながる努力」と「ムダな努力」の違いとは
【会議】何も決まらない会議は「時間のムダ」と考えている
日本企業では、日常の仕事に占める社内会議の割合は「39%」と欧米企業に比べて多い傾向にあります。 「会議のための会議のための会議」が、会議全体の「60%」を占めている日本企業もあるほどです。 マイクロソフトのエグゼクティブは、「ムダな会議をやめる」ことと「やるべき会議をコンパクトにする」ことを重要視して、チームのメンバーにも徹底させています。 彼らの会議は、シンプルでスピーディーです。 (1)全員参加の「情報共有会議」はリモートで開催 (2)決定会議を主体にして、決定権者だけが参加 (3)アジェンダ(議題)が不明確な会議は開催不可 (4)発言のなかったメンバーは次回から参加不要 日本企業では、何も決まらず、会議の回数だけが増えてしまう傾向があります。 アジェンダ(議題)がない会議もあり、参加することが目的となっています。マイクロソフトのエグゼクティブは「何も決まらない会議は時間のムダ」とドライに割り切って、会議の回数と時間を大幅に短縮することを意識しています。
【資料作成】確認する時間を短くして、より多くの結論を出す
日本企業では、上司の目を気にして、きれいなパワーポイントで資料を作ったり、7色のグラフを作るビジネスパーソンも珍しくありませんが、マイクロソフトではシンプルで簡潔な資料であることが要求されます。 エグゼクティブによっては、資料作りの時間さえムダと考えて、「今ある資料を見せてくれ」とか、「手書きでいいから、すぐに持ってきてくれ」と指示するケースも少なくありません。 彼らは「資料は重要なエッセンスさえわかれば十分」と考えており、資料を確認する時間が短くなれば、結論に至るプロセスが短くなり、それだけ多くの案件の結論を出せることになるのです。 これこそが、「ドゥ・モア・ウィズ・レス」の真骨頂だといえます。 「成果につながらない努力」を的確に見極めることで、ムダに時間を浪費しないだけでなく、その時間を成果の出る努力に使うことができます。 こうした「ドゥ・モア・ウィズ・レス」のスタイルを実現しているから、彼らは効率よく仕事をして、休日を楽しむことができるのです。 写真はすべてイメージです 写真/shutterstock