不明住民3人の捜索続く 九州3県豪雨、5人死亡
九州北部の大雨で、土石流や河川氾濫に見舞われた各地域では11日、道路や上下水道の寸断といった影響が続き、地元関係者が対応に追われた。佐賀、大分両県では、県警や消防が行方不明となっている住民の捜索を引き続き行った。共同通信の集計では、福岡で4人、佐賀で1人の計5人の死亡を確認。佐賀と大分で計3人が安否不明となっている。 気象庁は11日、非常に激しい雨が降り続いた九州北部について、引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけた。 土砂が住宅2棟に流れ込み、50代と70代の男性2人と連絡が取れなくなった佐賀県唐津市浜玉町平原では、県警や地元消防、自衛隊が200人超の人員で捜索を続けた。 大分県中津市耶馬渓町では10日、50代女性が川に流されたとの通報があり、乗っていたとみられる軽自動車が見つかった。11日朝から、地元消防や警察が約130人態勢で川沿いを中心に捜索に当たった。 佐藤樹一郎知事は、11日の県災害対策本部会議で「人命最優先を念頭に置き、捜索活動や情報収集を実施すること」と指示した。