「野球の世界でこのタイプは完全に天才…」イチロー氏が声うわずらせた武豊騎手の“練習”とは
JRAは28日、特設サイトで「ICHIRO MEETS KEIBA MOVIE」の公開を開始し、武豊騎手(55)とイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が特別対談を行った様子をアップした。イチロー氏がオリックス在籍時に知り合い、親交の深い2人だが対談は初だという。 【写真】イチロー氏とハグする武豊騎手 第1回のテーマは「トレーニングにおけるこだわりとは」。引退後も毎朝のトレーニングを欠かさないのイチロー氏は「騎手の方のトレーニングは具体的にどんなトレーニングですか。まったくイメージが…」と質問。 武豊騎手は「決まったことは全くないんですけど、個人個人なので。チームでもないし、監督やコーチがいるわけではないし、プログラムを出される訳でもないので。僕の場合はその日その日で、気分で、とかですね」と説明した。 「気分なんですか?」と驚いて声をうわずらせると「今日は走ろうかなとか、体重重そうだから汗流そうかなとか。今日は疲れたまってるから軽めのストレッチだけにしておこうかなとか。そんな感じですね」と続けた。 イチロー氏は「天才ですね」とポツリ。「野球の世界でこのタイプは完全に天才なんですよ。僕はわりと努力型に見えると思います。天才型と言われがちなんですけど、やってることを見ると、恐らく努力型。2つに分けるなら。天才型は気分でやって、それでも体の状態をキープして、結果も出す人」と分析。 「どうなんですかね。僕は逆に気分でやっていてその成績だから、もっとちゃんとやったらもっと勝つんじゃないかと言われることもあるんですけど」と返されると、独自の視点を披露した。 「そう考えがちですよね。でも武さんの、すっとぼけてる感じあるじゃないですか(笑い)。すっとぼけていて、力の抜けてる感じ、がすごくいいと思うんですよね。これがとにかくまじめに、突き詰めてやっていったら雰囲気も変わるだろうし、抜けてたものががちっとなって、結果がイコールになるかというと、僕はそのイメージはできない」と解説。レジェンド騎手も「じゃあこのままで」と笑っていた。