輪飾りの競り威勢良く 中央卸売市場、縁起物で「良い正月を迎えて」【宇部】
正月の縁起物として欠かせない輪飾りなどの競りが26日、宇部市西平原4丁目の市中央卸売市場で行われた。市内外の生産者が手作りしたエビ、日の丸印の旗、扇が付いた輪飾りや、鏡餅の下に敷く縁起物のウラジロ、ユズリハなどが並び、早朝から活気のある声が市場に響き渡った。 今年は大小合わせて2万5000個を用意した。今年は台風が無かったことや稲の刈り取り期に雨が降らなかったため、ウラジロ、ワラなど全体的に状態が良いが、生産者の減少や需要の低下によって年々数は減っているという。 競りに出すのは全体の0・5%で、他は価格を事前に設定する相対価格で取引された。 午前7時10分に競りを開始。市内の小売店や卸売業者の約20人は競り人の掛け声に合わせ、目当ての商品を値段や数量を指でサインして次々と競り落としていき、15分程度で終わった。 同市場の卸売業者で、競り人を務めた西日本ベジタブルの森川好宏営業部長(53)は「輪飾り離れが進んでいるのが課題にはなるが、今年は出来の良い大小さまざまな輪飾りがそろった。手に取ってもらい、良い年を迎えてほしい」と話した。