【40~50歳代おひとりさま】平均貯蓄額はいくら?老後の公的年金「現役時代の働き方」が影響へ
老後の公的年金「現役時代の働き方」が影響へ
老後の柱となるのは公的年金です。 日本の公的年金は1階部分の国民年金と、2階部分の厚生年金の2階建て。 ● 1階部分:国民年金 ・日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入 ・保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる ●2階部分:厚生年金 ・会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入 ・加入期間や、収入に応じて(上限あり)将来の受給額が変わる 保険料の納付状況についても確認しましょう。 国民年金第1号被保険者(20歳以上60歳未満の農業者・自営業者・学生・無職の人など)は1405万人、国民年金第2号被保険者等(会社員・公務員など)は4618万人、国民年金第3号被保険者(第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の年収130万円未満の配偶者)は721万人となっています(※令和4年度末)。 つまり、現役時代の働き方や収入が老後の公的年金にも影響します。 では、現代の平均的な年金月額はいくらでしょうか。
公的年金「厚生年金と国民年金」平均月額はいくらか
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額を見ていきましょう。 ●厚生年金の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。 ただし、特に厚生年金はグラフをみると月1万円未満から30万円以上まで個人差があります。 また、年金額は毎年度改定されます。 2024年度は物価高により2.7%増額されましたが、マクロ経済スライドにより実質的に目減りとなり、物価高には対応しきれていません。 少子高齢化の日本においては、今後年金額が上記より下がる可能性も考えられます。