地元農業の魅力発信へ ハワイでチョコ販売 協力農家が講演、意見交換 茨城県立鉾田一高・付属中
茨城県鉾田市鉾田の県立鉾田一高・付属中(飯山美都子校長)は来年3月、米国ハワイで研修を行い、日本文化を紹介する「ホノルルフェスティバル」にブースを出展して、地元鉾田の魅力を発信することを計画している。これに向け、地元農業の魅力を学ぶ講演会を11月29日に開催。ブース出展に協力する深作農園(同市台濁沢)の深作勝己社長を講師に招き、ハワイへの第1弾事前勉強会に臨んだ。 ハワイでは同農園の協力を得て、鉾田のメロン、イチゴ、サツマイモを使ったオリジナルチョコレートを作り、現地の人に提供する予定だ。 対談形式で講演した深作社長は、農業法人の仕組みや、東京の大学で講師として教壇に立つ経験を語ったほか、「日本でいちばん野菜をつくる街」鉾田の魅力、試作しているチョコレートの特徴などを説明。ハワイ研修に向けて「英語を学ぶと、非常に幅が広がる。もちろん受験英語も大事だが、話せるようになることも重要。意識して頑張ってほしい」とエールを送った。 ホノルルフェスティバルに向けて同農園が試作中のチョコレートの試食・意見交換も実施。試作品は同農園で収穫された野菜を3種類のクーベルチュールチョコレートで包み込んだショコラトリュフ。それぞれイチゴの酸味、メロンの香り、サツマイモの優しい甘さが楽しめるという。 試食した生徒は「甘さのバランスが良く、おいしい」「食感が楽しめた」「食べやすい大きさ」などといった感想を話した。 ハワイ研修には中学3年~高校2年の生徒29人が参加する。試作品のクオリティーに驚いたという高校2年の山森美里さん(17)は「社会に出てからのアドバイスも聞けて貴重な機会となった。常にチャレンジすることを大事にしたい」と意欲を示した。 今後の事前勉強会として、外国人留学生との座談会やハワイ州観光局担当者による講演会も予定している。
茨城新聞社