首相指名、与野党は多数派工作へ 立民の野田代表も意欲
与野党は、衆院選で自民、公明両党の与党が過半数割れした結果を受け、特別国会での首相指名選挙に向けて多数派工作を急ぐ。石破茂首相(自民総裁)は続投する構えだが、党内から責任を問う声が上がり、求心力低下は必至。無所属議員や一部野党との連携を模索するものの、直ちに連立入りする方針の党はない。立憲民主党の野田佳彦代表も首相指名を目指し、他の野党との連携に意欲を示した。 首相は27日の民放番組で、政権を維持させる意向を示した上で、与党過半数割れの場合、一部野党に連携を呼びかける可能性を認めた。「どの政策なら一緒にやれるのかが優先順位の一番上に来るべきだ」と指摘。だが日本維新の会の馬場伸幸代表は自公連立入りを「全く考えていない」と明言した。国民民主党の玉木雄一郎代表も連立を組む考えはないと述べた。 関係者によると、首相は11月7日の特別国会召集を検討。首相指名を受け、第2次内閣を発足させる構えだ。ただ与党が過半数を割ったため、日程の再調整を迫られる。