ドラッグストアで買える「おなかの調子が良くなる漢方」3選。現役薬剤師が解説【健康サディスティック♡】
30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しくちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第107回のテーマは「正月の不摂生をリセットする」です。 【画像】福井セリナの自撮り 【今週のお悩み】正月の食べ過ぎ・飲み過ぎの影響か、仕事始めのストレスか、胃腸の調子がなんとなくおかしいです。しかも、今月もすでに新年会と称した飲みの予定が......。なんとか正常に戻していきたいんですけど、無理ですかね?(会社員・43歳) * * * すぐにお腹が痛くなったり、胃もたれがしたり、便の様子がおかしかったり、ガスがたまったり......。お正月休みが明けたこの時期、そんなおなかの不調を感じている人は多そうですね。そんなとき「漢方」の力を借りてみるのはどうでしょう? 普段、都内の漢方専門薬局のお仕事もしている私が「胃腸の調子を良くする漢方」を3つ厳選して紹介します。 おすすめ漢方①六君子湯(りっくんしとう) 食べ過ぎ・飲み過ぎで胃腸が弱り、少し食べるだけで胃もたれがしたり、食欲がわかない人、また、生活習慣の乱れで自律神経が乱れて胃酸過多になっている人におすすめです。 おすすめ漢方②人参栄養湯(にんじんえいようとう) その名の通り、人参をはじめとした生薬が入った漢方です。今の時期って、体が冷えますよね。その冷えが体の内部にまで及ぶと血流が悪くなり、内臓の動きも当然悪くなってしまいます。冷えが原因の食欲不振や胃腸の疲れを感じる人にはこちらがおすすめです。 おすすめ漢方③安中散(あんちゅうさん) イライラして交感神経がたかぶると、胃腸の動きが悪くなって、胃がキリキリ痛んだり、胃酸の分泌が正常に働かなくなることによる胃もたれなどの原因になってしまいます。「最近すぐイライラしてしまう」「神経質でストレスをわりと感じやすい」という人は、まずはそのストレスを緩和してくれるこちらの漢方を試してみてはいかがでしょうか? 薬剤師さんに相談するともっと良い 用法・用量は、それぞれお薬についてくる添付文書を確認してくださいね。飲み合わせによって副作用が大きく出てしまうことがあるので、今飲んでいる薬がある人は薬剤師さんにまずは相談してみましょう。 そして、じつは今回がこの連載の最終回なんです。長きに渡りわたしのサディスティック(?)な連載を見ていただいた読者の方々、ありがとうございました。体と心が健康なら人生はハッピー! 皆様の健康と幸せを遠くから祈っております! また会う日まで♡ <今週の教訓>胃腸の乱れは漢方でアプローチできる! まずは原因を考えてみよう 取材・文/佐藤さと里 撮影/市村円香