全英OPがいよいよ開幕! 現地リポーター・今田竜二プロが語る見どころは?
18日から21日にかけて開催される海外男子メジャーの全英オープンゴルフ選手権(スコットランド/ロイヤルトルーンゴルフクラブ)。現地リポーターを務める今田竜二プロが見どころなどについて語りました。 ―コースの印象 素晴らしいコースというのはもちろんですけど、やはり歴史を感じます。 そしてこのロイヤルトルーンはリンクスコースならではと言いますか、アウトが一方向に出ていって後半はまた逆を戻っていくという感じですけど、風向き次第ではフロントナインとバックナインの難易度の差というのがかなり出ると思います。いかにアウトでパーティを重ねて、後半で貯金を使い果たさないようにしていくかというのがとても重要になるコースだと思います。 距離的にもアウトの方が短いですし、なおかつ右からのフォローの風が吹くと思うので、そういう面でもかなり優しくなります。そしてバックナインになると左からのアゲンストの風が吹いてくると思うので、右利きの選手にとってはかなり難しい風になってくると思います。 ―グリーンのコンディション アイアンではスピンのかかったショットとかも見られますけど、やはりアプローチやバンカーショットではボールは止まっていないので、すでにグリーンのコンパクションはかなり硬くなっていると思います。 ―注目ホール やはり8番ホールは注目ですね。“ポステージスタンプ”という昔から有名な名物ホールですけど、そのホールは120ヤードと短いショートホールではあるものの、グリーンの幅は約10ヤードぐらいしかなくて、その左右に大きなバンカーと深いバンカーがあります。120ヤードのホールとはいえすぐにボギーやダボに繋がってしまうホールでもありますので、そこは気をつけたいホールです。 そして11番のパー4は難易度1のホールです。フェアウェイの右側に電車が通っているシーンがよく見られるホールですけど、そこもやはり左からのアゲンストが吹いているホールで、距離もかなりありますし、難しいホールになります。 ―バンカーについて 運次第だと思います、どういうキックをして入るか。やや左足上がりのライに止まってくれれば問題のないバンカーが多いですけど、一番避けたいのはフェアウェイバンカーです。そこに入れてしまうと間違いなく一打罰、ペナルティになってしまうので、フェアウェイバンカーは絶対に避けていきたいところです。 ―風について やはりこの海沿いにあるコースですから、かなり風も吹くと思うので、まず難易度はかなり上がると思います。 そしてラフが今年はかなり深いです。運良くいいライにある時もあると思いますけど、運が悪く深いとこに入ってしまうとボールが見えない状態になってしまうので、いかにフェアウェイを捉えていくかというのが重要になってくると思います。 ―優勝候補は? もちろん日本人選手たちに頑張って欲しいです。松山(英樹)選手が優勝するにあたってはその筆頭になってくると思いますけど、僕の予想ではシェーン・ラウリー、コリン・モリカワの2選手が日曜日までにはトップに来ているのではないかと思いますね。 理由は2人ともフェードヒッター、そしてティーショットが曲がらないという2つです。やはりこのコースはロングヒッターに有利なコースではないので、いかにフェアウェイをキープしてポジションを取っていくというのが大事になってくると思います。この2選手は本当にティーショットがうまい選手ですし、安定感抜群なので、難しいコンディションになってくるほど上位に上がってくるのではないでしょうか。 ―日本勢8選手について 皆さんに頑張って欲しいです。日本人の底力を見せて欲しいなと思います。やはり若手の選手がたくさん世界中で活躍しているので、そこで期待値は上がってきますよね。久常(涼)くんだったり中島啓太選手、この2人には特に期待したいなと思いますね。