【陸上】5000m髙石樹がV!四国初の高校13分台に肉薄「弱いところで上げられなかった」男子マイルは四国高校新/IH四国
インターハイ四国地区大会(6月15日~17日/高知・春野総合運動公園陸上競技場)3日目 インターハイ四国大会の優勝者一覧をチェック! 福岡インターハイを懸けた四国地区大会の3日目が行われ、3つの大会新記録が生まれるなど白熱した戦いが繰り広げられた。 男子5000mでは高知県高校記録(14分10秒81)を持つ髙石樹(高知工3)が14分15秒67で優勝。昨年、三宅駿(四学香川西/現・城西大)が樹立した14分27秒12の大会記録を11秒以上も上回った。 三津谷祐(尽誠学園・香川)が2002年にマークした四国高校記録(14分01秒42)を上回る「13分台を狙っていた」という髙石。スタートして約200mで独走態勢に持ち込むと、3000mを8分29秒で通過する。快調な走りを見せていたが、次の1000mで2分55秒を要し、「ラストが上げられなかった」と後半は思うような走りはできなかった。 「1500m(3分53秒44で3位)の疲れと風があって、後半に上げられなかったところが自分の弱いところだなと思いました。まだ実力的にも一人で押すのは厳しかったです」と振り返る。四国高校初の13分台突入は持ち越しとなった。 昨年は5000mで北海道インターハイの切符をつかむも、乗る予定の飛行機が大幅な遅延となるアクシデントに見舞われた上に、現地でアデノウイルスに感染。目が腫れるなどの症状が出て、欠場を余儀なくされた。 それだけに今回に懸ける思いは強い。「日本人で順位争いするというよりは留学生と戦いたい。13分40秒台を狙っていきます」と意気込んでいる。 4×400mリレーは男女ともに四学香川西(香川)が優勝。男子は200mVのマルティネス・ブランドンボイド(3年)らを擁して3分13秒52の四国高校新記録をマークし、女子は3分50秒89で制した。 女子200mでは岡林沙季(高知農2高知)が24秒42(-1.5)でトップ。100mを制した大石夕月(安芸3高知)は24秒75で2位に続いた。 女子砲丸投では一昨年のインターハイで5位の山口嘉夢(生光学園3徳島)が13m17で優勝。妹の凜桜(生光学園2)も11m10で6位に食い込み、姉妹でインターハイ出場を決めた。 学校対抗は四学香川西が男女ともに優勝。男子は125点、女子は83点をそれぞれ獲得した。最優秀選手には男女400mで47秒21と54秒56の大会新記録を樹立した川上大智(観音寺総合3香川)と長町碧泉(鳴門3徳島)が選ばれている。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
馬場遼/月刊陸上競技