内定辞退者を追い詰めるいなば食品社長が「哀願手紙」を京都大学に送っていた!
〈〈弊社の事実誤認〉と謝罪 「マイナビに聞いた」いなば食品社長が転職希望者に送った“恫喝メール”の内容《マイナビ側はメールの内容を完全否定》〉 から続く 【写真】いなば食品の“女帝”と呼ばれる稲葉優子会長(55) 缶詰大手のいなば食品が、今春、同社の入社を辞退した内定者の出身大学である京都大学に秘密裡に手紙を送っていたことが「 週刊文春 」の取材でわかった。
入社辞退の理由は優子会長の“不適切言動”
入社を辞退したのは京都大学出身の女性Xさん。 「Xさんは総合職採用で東京に配属予定でした。稲葉優子会長(55)みずからが、社宅を案内したのですが、どの物件もXさんの希望に叶わなかった。その際に、激昂した優子会長がXさんに不適切な言動をしたようなのです」(いなば食品現役社員) ショックを受けたXさんは、いなば食品に内定を辞退する旨の文書を提出。このことを京都大学や厚生労働省に報告すると書き添えられていたという。 「文書を受け取った稲葉敦央社長(70)は、すぐさま京都大学の学生課に電話をかけ、Xさんが内定辞退に至った経緯について申し開きをしました」(同前)
“哀願調”の手紙も送っていた
ところが電話だけでは安心できない敦央社長は、“哀願調”の手紙まで京都大学に送ったという。 「大学や官公庁に情報提供するというXさんの書きぶりがよほど堪えたのでしょう。社内で『脅迫された』と騒ぎ立てていました。京大宛ての手紙はXさんから脅迫を受けた、穏便に済ませるために京大側からXさんに働きかけてもらえないか、という内容だったようです」(同前) 果たして、いなば食品の目も当てられない大騒ぎの結末は――現在配信中の「 週刊文春電子版 」および発売中の「週刊文春」(6月20日号)では、Xさんが入社を辞退した理由、いなば食品が京都大学に過剰反応した背景などについて詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年6月20日号