【ハイライト動画あり】春の王者は大阪桐蔭。ともに切磋琢磨してきた石見智翠館に勝利。全国高校選抜ラグビー大会 決勝
「全員がディフェンスで、60分フルファイトできた。過信せず、まだまだ僕たちはチャレンジャーなので、花園の切符を取って、花園でも優勝できるように、1つ1つ積み上げていきたい」と胸を張った。
49歳の大阪桐蔭の綾部監督と、その1つ上の石見智翠館の安藤哲治部長(元監督)は同じ大阪府出身。大学を経て高校のラグビー部の指導者となり、20年以上切磋琢磨してきた。毎年、合宿では練習試合を行い、選抜大会前も、決勝戦前も合同練習を行った。
そのためノーサイド後は両チームの選手、そしてコーチ陣は一緒に写真に収まった。大阪桐蔭の綾部監督は「2度目の優勝の実感は何もない。最後、智翠館とやったので、この舞台でやろうと安藤先生と20数年やってきて、昨季も花園でも対戦させてもらって、上を目指してやってきたことが今日実現したので、すごくうれしかった」としみじみと話した。
すでに両チームとも気持ちは次に向いていた。熊谷ラグビー場を去るときも、大阪桐蔭の綾部監督は、石見智翠館の出村監督と安藤部長に「(一緒に)合宿しよ!」と声をかけていた。春の王者となった大阪桐蔭、追いかける石見智翠館。ライバル同士であり、リスペクトする間柄である両校は冬の花園での再戦を心待ちにしている。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁