美容外科を選ぶ20~30代医師は10年で4倍に…女医の解剖中の不適切投稿炎上で問われる"直美"の是非
美容外科に務める女性医師の投稿が物議を醸し、改めて「直美(ちょくび)」の問題がクローズアップされている。 【写真】松本人志の「行く年来る年」…性加害報道から1年、初めて胸中明かすもTV復帰にはなお高いハードル 発端は、グアムでの解剖研修に参加した東京美容外科の医師・黒田あいみ氏が解剖室とみられる場所などで撮影した動画や写真などをSNSに公開したことにある。一部はモザイクがかかっていない解剖中の献体の頭部が映ったものや、解剖が行われる場所で複数の医師らと並んでピースする写真などがあった。 これにはSNSで《経緯がどうであろうと解剖した御献体の写真をブログにふざけて載せるなでしょ》《医者でサイコパス?即刻医師免許停止にして二度と復活させるべきではない》《倫理観も道徳も無い》などと批判が殺到した。 そこに黒田氏の所属する東京美容外科の統括院長である麻生泰氏が「黒田先生は、学生時代のホルマリン固定標本とは異なる、精度の高いfresh cadaverを初めて目にした感動をなんとか伝えようと、あのような投稿になってしまいました」と説明し、不適切であると認めつつ「動機は善で、彼女に他意はありません」などと"擁護"し、大炎上に。 不快に感じた人たちから、献体とは異なるが「臓器提供しません」とする投稿が相次いでいる。 医師の倫理観が問われる中、美容外科医がクローズアップされ「直美」が問題視された。直美とは、医学部卒業後、2年の臨床研修を終えてすぐに自由診療である美容医療の道に進む医師で、「直接美容医療」の略だ。厚労省の統計によると20~30代の美容外科の医療施設で働く医師が659人(2022年)で10年前の4倍になっている。 同業者からも批判が出ている。美容外科「高須クリニック」名古屋院院長の高須幹弥氏も25日までに更新した自身のYouTubeチャンネルを更新し、「なぜ美容外科医はろくでもない人間が多いのか解説します。」と題した動画を配信している。 「高須氏は、ほかの科の医者に比べてろくでもない医者の比率が高く、7~8割と伝えていました。また妊娠出産後などを考え、時短勤務ができる上、稼げることから、女医の直美が増えている現状に言及していました。ほか、患者数よりも美容クリニックの医師が多いため、患者の取り合いでSNSを使った集客が激しくなっていること、手術をめぐる過激な投稿なども一部の客には刺さるから炎上しやすいという背景を語っていました。黒田医師は過去にもSNSで、科学的根拠の乏しい民間療法などを紹介していたことから、実業家の堀江貴文氏も知人の立場としてこれまで忠告をしてきたと苦言を呈しています」(女性誌ライター) “楽して稼げる”、“割に合わない”ということから美容を選ぶ医師が増えることを懸念する声が溢れている。 ◇ ◇ ◇ 今年も、不適切投稿による炎上騒ぎが絶えなかった?●関連記事【もっと読む】「夏場の男性の匂い」「おじさんの詰め合わせ」「パーカーおじさん」…2024年は男性揶揄ネタ炎上元年だった!…も読んでおきたい。