城山公園展望広場に新モニュメント 関係者30人で除幕式 館山(千葉県)
恋人の聖地に選定されている館山市の城山公園展望広場で19日、新しいモニュメントの除幕式があった。クラウドファンディング(CF)で支援を呼び掛けて制作されたもので、関係者やCFで寄付した人ら約30人がお披露目に立ち会った。 展望広場は、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンチックなスポットとして、2015年にNPO法人「地域活性化支援センター」(静岡市)によって、聖地スポットに選定された。 公園指定管理者の塚原緑地研究所は、この場所の付加価値を高めようと、モニュメントのリニューアルを計画。「地元のみんなでつくりあげよう」と、4月30日~6月30日にCFによる支援を呼び掛けた。目標金額の50万円に対して2倍を超える112万6000円の支援が集まった。 モニュメントは、南房総市の鉄工房カディワークスの吉田尚洋氏が制作。「親愛」をイメージし、直径6センチの丸パイプで円の中にハートをデザイン。直径20センチの真ちゅう製の鐘がつけられている。大理石の台座には、南総里見八犬伝の「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が彫刻であしらわれている。 除幕式には、塚原緑地研究所の塚原道夫代表取締役や森正一市長、寄付者らが出席。森市長は「縁結びのスポットとして、恋人たちが幸せな時間を過ごしてくれれば」と祝辞を述べた。関係者らでモニュメントの除幕が行われ、お披露目された。 市内の50代男性は「立派なモニュメントができた。恋人の聖地として館山が認知され、多くの人に足を運んでもらうきっかけになってほしい」と話した。