産経新聞の取材に応じ、日本語でもサインするピート・ローズ氏＝2008年7月、米ラスベガス

トランプ前米大統領は1日、米大リーグで歴代1位の通算4256安打を記録し、9月30日に83歳で亡くなったピート・ローズ氏について、米野球殿堂入りさせるべきだと自身のX（旧ツイッター）で主張した。ローズ氏は野球賭博に関与したとして米大リーグを永久追放されているため資格はないが、米国内で議論になっている。 【写真】日米野球の巨人―レッズ戦で二塁にヘッドスライディングするピート・ローズ トランプ氏はXに「彼は野球史上最も素晴らしい選手の一人。彼は代償を払った！　大リーグは何年も前に彼を殿堂入りさせるべきだった。彼の葬儀の前に、今すぐ殿堂入りさせてほしい！」と投稿した。 ローズ氏は再三にわたって資格回復を求めていた。2016年にレッズの球団殿堂入りして背番号「14」が永久欠番となったものの、米野球殿堂入りは果たせないままだった。 トランプ氏はローズ氏の生前にも同様の主張をしていた。今年3月には、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めた水原一平被告が違法賭博問題を起こしたことを巡り「1970、80年代の自分にも通訳がいれば良かった。そうすれば無罪放免だった」と、皮肉を込めて話していた。 AP通信によると、スポーツキャスターの大御所ボブ・コスタス氏は「永久追放は当然」とした上で「しかし大記録は確かだ。彼を殿堂入りさせ、銘板の功績の下に『1989年永久追放』と刻めばいいだけだ」と語った。